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レーヴァティン

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第二百五十九話 ヴェネツィアに向かう中でその十五

「他の神々も」
「そうした名前と聞いてるたい」
「そうみたいね」
「クトゥヴァとかハストールもたい」
 こちらもクトゥルフ神話に出て来る本能的な悪意を持つ神々である。
「ヨグ=ソトホートやアザトースも」
「そしてナイアーラトホテップも」
「そうたいが」
「アルファベットならかしら」
「他の文字ならどうたい」
「そこが気になるわね」
 留奈も首を傾げさせて応えた。
「どうも」
「そうたいな」
「漢字や平仮名ならどうかしら」
「あとアラビア文字もたいな」
「キリル文字もあるし」
「そこも気になるたいな」
「この世界にはあの神々は聞かないけれど」
 ラグクラフト神話の神々はというのだ。
「どうも」
「色々な神々がいるたいが」
「それでもね」
「ラグクラフトの神々は聞かんとよ」
 今話している彼等はというのだ。
「どうにもたい」
「この世界は様々な宗教があってね」
「仏教に神道、キリスト教もあってたい」
「ギリシアや北欧の神々も信仰されていて」
「石になっている世界は実に多彩な宗教があると聞いてるたい」
「イスラム教やヒンズー教もあって」
「メソポタミアや中南米の神々も信仰されているたいが」
 それでもというのだ。
「あの神々はたい」
「存在を聞かないわね」
「そうたい」
「非常に力が大きいたいが」
 それでもというのだ。
「知性がなく善意もなかとよ」
「悪意だけがある」
「そうした神々は聞かんとよ」 
 この世界ではというのだ。
「どうも」
「そうなのよね」
「海の魔神も知性はあるとよ」
「悪意を感じても」
「人間に近い様な」
 そうしたというのだ。 
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