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レーヴァティン

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第二百五十八話 ヴェネツィアへ向かいその二

「それで治したぜよ」
「そうでござったか」
「関西におると今一つ馴染みがないがのう」
「中日の人なので」 
 そして大学は早稲田であった、だからどうしても彼等が起きた世界で通っている八条大学のある関西では馴染みの薄い野球人なのだ。
「そうですね」
「別に中日は嫌いじゃなくても」
「名古屋のチームなので」
「どうしてもぜよ」
「馴染みが薄いですね」
「しかしぜよ」
 それでもとだ、当季はさらに話した。
「あの人はお酒でぜよ」
「足を治したのですね」
「日本酒を身体に付けてマッサージもして」
 酒風呂の他にそれも行ったという。
「そうしてぜよ」
「復帰して」
「それからまた大活躍をして」
 ミスタードラゴンズの名に相応しくだ。
「二千本安打も達成したぜよ」
「そうでござったか」
「そうだったぜよ」
 当季は笑って話した。
「その酒風呂はぜよ」
「ありますか」
「そうぜよ、これも気持ちいいぜよ」
 日本酒の風呂もというのだ。
「まっことのう」
「そうでござったか」
「そしてこのワイン風呂もぜよ」
 これもというのだ。
「いいぜよ」
「そうでござるか。他にはシャンパン風呂もあるでござる」
 進太はこちらの風呂も紹介した。
「そしてビール風呂もでござる」
「あるぜよ」
「どちらもいいでござるよ」
「それは入りたいのう」 
 当季は興味深そうに答えた。
「まっこと」
「そうでござるか」
「では機会があれば」
 その時にというのだ。
「入らせてもらうぜよ」
「そうでござるか」
「お酒とお風呂もぜよ」
 この組み合わせもというのだ。
「まっことぜよ」
「いいものでござるな」
「だからぜよ」
「このワイン風呂も楽しんで」
「ビールやシャンパンのお風呂もぜよ」
 こちらもというのだ。
「機会があればぼう」
「楽しむのですね」
「そうするぜよ」
「いいでござるな、ではでござる」
 進太は笑顔で応えて話した。 
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