超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~
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第四十五話 真・断罪王Σ 対 銀装天使ヨムヤエル!人の職業をバカにするやつはボールペンのみで全く興味のない外国語の筆記試験を受けろ!
僕は全裸のまま徒歩で至高天四国支部に到着した。
至高天四国支部の前には大勢の人々が集まってなにやら大きな声を出している。
「宅間セメルを引き寄せる至高天は四国地方から出ていけぇぇぇぇッ!」
「そうだ!これ以上、宅間セメルと銀装天使の戦いに一般市民を巻き込むのはやめろぉぉぉぉッ!」
「四国地方を宅間セメルと至高天から守るんだぁぁぁぁッ!」
「そうよ!四国地方を関西地方のような火の海にしては絶対にいけないわ!」
至高天関西支部に集まった人々が手に持った石やゴミを至高天関西支部に向かって投げる。
とにかく、僕の操縦する真断罪王Σと銀装天使の戦闘をニュースで見たやつらが戦いに巻き込まれるのを恐れて、至高天四国支部そのものを四国地方から追い出そうとしているのだ。
至高天四国支部の建物からは銃を装備した警備隊が大勢出現して、至高天四国支部の前で暴れたり叫んだりしているやつらに近づいていく。
そして、至高天に対して恨みを持っていると思われる一人の男が酒瓶を警備隊の一人に向かって投げつけた。
酒瓶が警備隊の一人の頭部に直撃し、出血する。
至高天四国支部の警備隊にしてみれば、その出血は正当防衛を盾にした戦闘開始の合図だった。
警備隊のやつらが手に持った銃から銃弾が群衆に向かって放たれる。
銃弾の直撃を受けた群衆が一斉に倒れる。
出血していないところを見ると、おそらく麻酔銃なのだろう。
しかし、それは群衆の怒りを増大させるだけだった。
「至高天が本来守るべきはずの市民に銃弾を放ったぞぉぉぉッ!」
「暴力反対!」
「四国地方から出ていけぇぇぇぇッ!」
僕は全裸のまま、警備隊と群衆の間に割り込んだ。
「おい!俺は天使狩りの宅間セメルだァッ!お前ら人間同士で争ってんじゃねぇよ!お前たちが人類がいまするべきことは人間同士で争うことではなく、人間同士、互いに手を取り合いともにアンノウンと真・断罪王Σと戦うことじゃないのか!」
諸悪の根源である僕の訴えに対して、群衆は罵詈雑言は吐きながらゴミや石を僕に向かって投げる。
「お前が言うなァァァァァァァッ!」
「死ねぇぇぇぇぇッ!」
「四国から出ていけぇぇぇッ!」
「宅間セメル死ねぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
警備隊は銃弾を麻酔銃から実弾に切り替えて、銃撃を僕に放つ。
「なぜだァッ!なぜお前たち人間は同じ生き物なのに互いに傷つけあうことをやめないのだ!お前たちのそのような浅はかな心が地球の環境を汚染し、戦争による無意味な犠牲者を増やし続ける!だから、地球の意思はお前たち人間を強制的にアンノウンに進化させて地球から根絶やしにしようとしている!だから、断罪王がここにいる!いいか、アンノウンと断罪王と銀装天使による終末戦争!この状況を作り出したのは互いに傷つけあうお前たち人間の愚かな心が原因なんだぞ!」
人々はそれでも僕に対する罵詈雑言と銃撃をやめない、なら答えは一つだ。
「シンゴォォォォォォォォーッ!」
全裸の僕の筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
真断罪王Σに変神した僕は群衆と警備隊を踏みつぶす。
「終末のォォォォォッ!シグマブラスタァァァァァァァァッ!」
真断罪王Σの全身からは放たれた無数のビームが各地に直撃し、四国地方が火の海に包まれる。
人々の悲鳴に反応したのか、瓦礫の山と化した至高天四国支部の地下から、銀装天使ヨムヤエルが現れる。
銀装天使ヨムヤエルの全身から放たれた羽根を持つ無数の機械虫が真断罪王Σに襲い掛かる。
機械虫が真断罪王Σの全身の装甲をかみ砕く。
そのダメージが僕の肉体にフィードバックする。
「うぐぅああああああああああッ!」
真断罪王Σが胸部からザフィエルキャノンを出現させ、極太ビームを発射しながら高速回転を始める。
巨大なビームの竜巻が四国地方に出現する。
しかし、それでもヨムヤエルの機械虫が断罪王Σの全身から離れることはなかった。
「終末のォォォォォッ!シグマブラスタァァァァァァァァッ!」
真断罪王Σの全身から放たれた無数のビームが全身に装甲にしがみつく断罪虫に直撃する。
しかし、ビームの直撃を受けた断罪虫はビームを吸収してしまう。
「なら、本体を直接ぶっ壊すだけだァッ!出でよ!アカイアーエッジ!終末のシグマスラァァァァァァァァッシュッ!」
真断罪王Σが異次元から出現させたアカイア―エッジから超強力な衝撃波がヨムヤエルに直撃する。
しかし、ヨムヤエルの全身の装甲に寄生している機械虫がシグマスラッシュのエネルギー衝撃波をすべて吸収してしまった。
「ぼ、僕の攻撃がすべて吸収される...!」
驚愕している間にも僕の全身にはヨムヤエルから放たれた機械虫によるダメージが続く。
「うごぐぎぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
やはりコレを使うしかないのか!
「アポリオンウェーブ!最大出力!」
真断罪王Σの全身から幻覚作用を持つアポリオンウェーブが最大出力で放たれる。
幻覚作用を持つアポリオンウェーブの目に見えない衝撃波が真断罪王Σとヨムヤエルに直撃する。
僕はまた、あのいつもの豆腐屋の作業場にいた。
僕はキリミの時と同じパターンでこの幻覚世界に引きずり込んだヨムヤエルの操縦者に終末黙示録を無理矢理読ませて、顔面大量出血で殺害する計画を立てる。
豆腐屋の作業場の冷蔵庫からヨムヤエルの操縦者と思しき美少女が出てきた。
僕は美少女の視線の先に終末黙示録を開いた状態で見せつける。
終末黙示録の膨大な情報量がヨムヤエルの操縦者の脳内に流れ込む。
ヨムヤエルの操縦者の脳内に暴力的に流れる膨大な情報とこの世界の真理。
体の異変を察知したヨムヤエルの操縦者は両目から大量の血を流し、終末黙示録から目をそらす。
僕は終末黙示録を開いたまま、ヨムヤエルの操縦者が目を背けた先に移動する。
「くっ!その、読んでいると頭がおかしくなる本を私に見せるな!それに、このわけのわからん場所はいったいどこなんだ!」
「この終末黙示録を読めばわかるよ」
「しかし、読めば私は死ぬのだろう?」
「終末黙示録を読まなくても、人間はいつか死ぬ。大金持ちも死ぬ、金がない人も死ぬ、無職も正社員も低学歴も高学歴もえらい人もえらくない人もいじめっ子もいじめられっ子もみんないつか死ぬんだよ。だからここで死ねなくても君はいつか死ぬんだよ」
「黙れぇぇぇッ!貴様の言っていることはすべて自分が社会不適合者であることに対する言い訳だ!貴様は自分にそう言い聞かせることで社会に適応できない自分自身を正当化したいだけだ!甘えるんじゃねぇよ!現実から目をそむけてんじゃねぇよ!」
「確かにあなたの言っていることは正しいのかもしれない。でもあなたは僕のさっきの言葉にすこし共感してしまった、そんな自分が許せないから、あなたは僕に反論したんだ」
「違う!やめろ!そのわけのわからん本を、無理矢理、顔に押し付けるな!」
「現実から目を背けるなと言ったのはあなたの方ですよ。どうですか、素晴らしいでしょう、この終末黙示録に記された膨大な情報と世界の真理は!」
「わ、私は信じないぞ!貴様のその力が、教祖様の持つ力と同じ性質の力であることなど!」
「すごいですね、終末黙示録の内容を一部理解している。でもこの本に記されていることは全て真実であり、真理なのです。現実から目を背けてはいけませんよ」
「黙れぇぇぇぇッ!うぐぅあああッ!血が、血が止まらない...!」
ヨムヤエルの操縦者は両目・両耳・鼻の穴から大量の血液を流しながら、ちかくにあった掃除用のモップで僕に襲い掛かってくる。
「死ねやァァァァァァッ!
僕はモップ攻撃を回避すると同時にヨムヤエルの操縦者の足首を蹴り倒して、転倒させる。
地面に仰向けに倒れたヨムヤエルの操縦者の顔面に終末黙示録を直に押し付ける。
「読めや読めや読めや読めや読めや読めや読めや読めや読めやぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
ヨムヤエルの操縦者の顔面から吹き出す大量の血液が終末黙示録のページに跳ね返り、豆腐屋の作業場の床を真っ赤に染める。
「ハルカの居場所はどこだ!教えろ!まぁ、お前が僕にハルカの居場所を教えても教えなくてもお前は死ぬんだけどなァッ!」
「ククク...その様子だと、終末黙示録でも教祖様の居場所はわからないようだな!終末黙示録にはこの世界の真実と真理が記されているんじゃなかったのか?」
「お前、今、僕をバカにしたなァァァァッ!お前が僕をいくら馬鹿にしても、お前は僕に負けたんだよぉッ!僕の勝ちなんだよぉぉぉぉぉぉッ!」
ヨムヤエルの操縦者の美少女は僕になにも言い返してこない。
ヨムヤエルの操縦者はまるで勝ち逃げしてやったぞと言わんばかりに、顔に薄ら笑いを浮かべたまま硬直している。
「お、僕の勝ちだァッ!僕は勝ったんだよぉぉぉぉぉぉぉッ!」
僕はモップの替糸を天井の方に向ける。
僕はモップの替糸の逆の位置にあるグリップの部分をヨムヤエルの操縦者の鼻の穴にぶち込んで回す。
僕はそれを約二時間程続けていたが、途中で飽きたのでアポリオンウェーブを解除して幻覚世界から現実世界に帰ってきた。
火の海と化した四国地方に死亡した操縦者を乗せたヨムヤエルが立っている。
ヨムヤエルの機能の停止と同時に真断罪王Σの全身に寄生していた機械虫もぽろぽろと地面に落下していく。
僕は真断罪王Σの状態で飛翔すると、至高天九州支部に向けて移動を開始した。
次回予告 第四十六話 真・断罪王Σ 対 銀装天使ズルファス!定食屋でごちそうさまを言う人間をバカにするやつは人生で一番幸せを感じる瞬間に人生で一番大切なものを永遠に失え!
後書き
次回もお楽しみに
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