レーヴァティン
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第二百五十五話 ヴェネツィアでの再会その七
「けどな」
「別の燻製だね」
「そやねん」
これがというのだ。
「そやからな」
「ソーセージが食べられるならだね」
「嬉しいわ」
耕平は淳二に笑顔で話した。
「ほんまにな」
「じゃあソーセージも楽しんでね」
「そうさせてもらうわ」
「燻製は東の浮島にもあるでござる」
智はそれは確かだと言い切った。
「しかしでござる」
「それでもだな」
「ソーセージはないでござる」
芳直に応えた。
「残念ながら」
「そうだな」
「この世界では食べたいと思ったことが」
それがというのだ。
「拙者もでござる」
「あったか」
「何度も」
「そうだったか」
「起きた世界の日本は凄いでござる」
智はそちらの世界の日本の賞賛も口にした。
「食文化は比類なきでござる」
「様々な国の料理が楽しめるからな」
「和食だけでなく」
「そうだな」
「そしてでござる」
「ソーセージもだな」
「そうでござるよ」
こう芳直に話した。
「そしてパスタやピザもでござる」
「楽しめるな」
「それも美味しくでござる」
ただ口に出来るだけでなくだ。
「それがでござる」
「素晴らしいな」
「そうでござる」
まさにというのだ。
「他の国以上というでござる」
「八条学園の人間は約半数が他の国から来ているがな」
「誰もが言うでござるな」
「そうだな」
「日本はあらゆる国の料理が美味しく食べられると」
「こんな食文化の国は他にないとな」
「そうでござるな」
「いないのは北朝鮮の人間だけだが」
それでもというのだ。
「あの国はまたな」
「違うでござる」
「そもそも食いものがない」
北朝鮮はというのだ。
「ほぼな」
「そうでござるな」
「あの国はな」
北朝鮮はというのだ。
「だからだ」
「論外でござる」
「そうだ、非常識な政治の結果だ」
北朝鮮の慢性的な飢餓状態はというのだ。
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