仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~
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第3部~希望と絶望の宝石~
第25話『オルタライズフュージョン』
新たに現れたスカリエッティの戦士に対しての対策から一週間後、突如海岸沿いに大量のガジェットドローンの反応が現れ、フォワードメンバーと流夜はその地点に向かった。
「あれが、お前達の言っていたガジェットって奴か。如何にも兵器って見た目をしているな。」
流夜はディケイドライバーを装着する。
“言葉遣いが凪風国家象徴と全然違うね、ティア。”
“なんだか、国家象徴にはない荒さを感じます。”
流夜の言葉を聞いてスバルとキャロは念話で感想を言うが、
「お~い、俺もエクシードデバイスを持っているから会話が筒抜けだぞ?」
流夜は笑顔を見せながらいい、ティアナは呆れていたが、ガジェットドローンの攻撃を見てフォアードメンバーはバリアジャケットを纏い、流夜はディケイドに変身する。
「あれはディケイドですね。ドクター、彼を出撃させますか?」
その様子を見ていたウーノはスカリエッティに聞く。
「彼らは兄弟だ。互いに手を出せずにいる結果にならないといいが、彼の心構えの確認には丁度いいか。それに、新しいオモチャの性能チェックにはいいだろう。」
スカリエッティはウーノの提案をのむと、
「雅君、私の手助けをしてくれないか?」
オルタディロードに話しかける。
「なんですか?」
スカリエッティの言葉にオルタディロードは反応する。
「あそこにいるピンク色の…」
スカリエッティは説明するが、
「マゼンタですね。」
オルタディロードは色の訂正をする。
「そう、マゼンタ色の仮面ライダー、あれはディロードの仲間なんだ。足止めをしてもらえないかな?」
スカリエッティは要請の体をした命令をする。
「解りました。行ってきます。」
【アタックライド-ワープ-】
しかし、オルタディロードは疑問に思うこともなく出撃する。
「ダメだ、倒しても倒してもキリがない!」
スバルは自慢の拳で破壊しながらも体力を疲弊されていき、徐々に防戦に切り替えていく。
「チッ、次から次と!」
【ATTACK RIDE-BLAST-】
ディケイドもディケイドブラストで複数体一気に破壊していくが、次々に出現するガジェットドローンに悪態をつく。すると、どこかから青いエネルギー弾が飛んできてディケイドとフォワードメンバーを分断する。
「そっちか!」
ディケイドはエネルギー弾を放った対象を発見し、其方へ向かう。そして、ディケイドが向かった先にはオルタディロードローズオルフェノクがいた。
「ローズオルフェノク…じゃないな。そのベルト、お前が噂のオルタディロードか!」
オルタディロードはカイジンライドを解除する。
「その声、流夜か。流夜も仮面ライダーになっていたのか。」
オルタディロードは拳を握りしめる。
「なるほど、中学に入る頃の兄貴か。まさか、怪人になるまで抱え込んでいたなんてな。とにかく、お前を止めてみせる!」
ディケイドはライドブッカーをソードモードに変える。
【カイジンライド】
「メ・ガリマ・バ!」
オルタディロードはメ・ガリマ・バにカイジンライドすると、鋭い鎌でディケイドを攻撃するが、ディケイドは間一髪で回避する。
「ガリマが相手なら、こいつだ!超変身!」
【FORM RIDE-KUGA RISING TITAN-】
ディケイドはかつてメ・ガリマ・バを倒したディケイドクウガ ライジングタイタンにフォームライドし、モーフィングパワーでライドブッカーをライジングタイタンソードに変える。
「おらぁっ!」
ディケイドクウガはライジングタイタンソードを力強く振るうが、オルタディロードメ・ガリマ・バは持ち前の身軽さを駆使して攻撃を避ける。紫のクウガは重い一撃を放つことが出来るが、動きが鈍重になり、軽快な動きの敵には攻撃を当てづらい欠点がある。
「流石は兄貴、怪人の戦闘方法も完璧って事か。」
ディケイドクウガは軽快な動きに翻弄され苦戦する。すると、
【CHANGE RIDE-OUKYO SHUL SHAGANA-】
「Various shul shagana tron」
鏖鋸・シュルシャガナのアームドギアを纏った雅がα式・百輪廻を放ち牽制しながら現れる。
「大丈夫か、流夜!」
「ああ、なんとかな。」
ディケイドはカメンライドを解除して体勢を立て直す。
「流夜、これを使うんだ。」
雅はディケイドに一枚のライダーカードを渡す。
「これ…俺に使えるのか?」
ディケイドが渡されたカードはシュルシャガナの対となる武器、イガリマのカードだった。
「ゴセイカードも使えるんだ。それだって使えるはず。」
「わかった。使ってみる。」
【ATTACK RIDE-IGALIMA-】
ディケイドがカードースキャンすると、ライドブッカーはイガリマに変わる。
「流夜、聞こえてくるメロディに合わせて行くぞ。」
「オッケー!んじゃ、行くぜ!」
「二人がかりか…」
ディケイドと雅はオルタディロードメ・ガリマ・バとの間合いを詰める。
「♪警告メロディ 死に神を呼ぶ 絶望の夢デスサーティーン! レクイエムより 鋭利なエレジー 恐怖へようこそ!」
ディケイドは切・呪りeッTぉを放ち、オルタディロードはカイジンライドを解除して放たれた刃の片方を打ち落とし、もう片方の刃は回避する。
「♪DNAを 教育してく エラー混じりのリアリズム 人形のように お辞儀するだけ モノクロームの牢獄」
「「♪〝今すぐにjust sow now〟“だからこんな世界は”“痛む間もなく”切り刻んであげましょう!」」
ディケイドは封伐・PィNo奇ぉを展開し、雅もγ式・卍火車を展開し攻撃を仕掛けるが、オルタディロードは攻撃を防ぎきる。
「「♪〝信じ 合って 繋がる〟“誰かを守るためにも真の”強さを! 勇気と信じてく そう“夢”紡ぐ〝手〟“tales”」」
攻撃を防がれた雅は非常Σ式・禁月輪を、ディケイドは断殺・邪刃ウォttKKKを発動する準備を整える。
「「♪〝きっと きっと まだ〟“忘れかけた笑顔だけど”大丈夫まだ飛べる“よ”」」
それに対し、
【カイジンライド】
「ロード・オブ・ワイズ クオン!」
オルタディロードは仮面ライダーセイバーの強敵、ロード・オブ・ワイズ クオンにカイジンライドする。
「マズい!」
雅は驚くが攻撃の手を止めることは出来ず、
「「〝輝いた〟“輝く”絆〝だよ さあ空に〟“抱きしめ”調べ歌おう!」」
ディケイドと雅の合体技、禁殺邪輪 Zあ破刃エクLィプssSSを放つが、オルタディロード ロード・オブ・ワイズ クオンの放つ強化されたカウンター攻撃を受け、イガリマはライドブッカーに戻り、雅はシュルシャガナの装着が解除される。
「なんだ、あの怪人は!」
ディケイドはすぐに立ち上がり体勢を整える。
「あれは今、日本で放送されている仮面ライダーセイバーの怪人、ロード・オブ・ワイズ クオンだ。当然、この世界との繋がりはない。恐らく、スカリエッティがセイバーの世界を調べて、そのデータを落とし込んだんだろう。」
雅は立ち上がり、ディロードライバーを装着する。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅はディロードに変身する。
「流夜、行くぞ!」
「ああ、俺達ダブルライダーの力、見せてやる!」
ディロードとディケイドはパンチを放ち、カイジンライドを解除したオルタディロードはそれを受け止める。
「オルタディロード、お前はスカリエッティに騙されているだけだ!」
ディロードはロードスラスターを振るいながらオルタディロードに話しかける。
「そんなことはない!スカリエッティ博士は俺を守ってくれる!だから俺はスカリエッティ博士の手伝いをするんだ!」
オルタディロードも凪風流の拳でディロードに攻撃するが、ディロードはそれを避ける。
「じゃあ、今やっていることは何だ!兵器を使って、人々の平和を脅かす、ただの破壊工作だろう!」
「違う!みんなが俺を虐めるから、スカリエッティ博士は人が傷つけ合わない世界を作ろうとしているんだ!」
「そのために多くの人を犠牲にしたら、やっていることは虐殺者のそれと変わらないだろ!」
ディロードとオルタディロードは肉弾戦のぶつかり合いを繰り返す。
「オルタディロード、凪風の力は何の為にあるんだ!人を守る為だろ!教えてくれたのは他でもない兄貴じゃないか!その兄貴が、人を傷つける為に使うのはおかしいだろ!」
ディケイドもライドブッカーで斬りかかるが、オルタディロードはそれを避ける。
「流夜には解るはずがない!俺がどれだけ頑張ったか!どれだけ我慢し続けたか!それでも、傷つけてくる奴らは面白がって俺をオモチャにしてくる!だから俺は、俺を守ってくれる人達を守るために、この力を使う!」
オルタディロードはスカリエッティから渡された紫色のゼットライザーを取り出す。
「あれは、ゼットライザー!?」
「兄貴、あれが何か知っているのか!?」
驚くディロードにディケイドは質問する。
「そうか、流夜は知らないのか。あれはゼットライザー。最近まで日本で放送されていたウルトラマンゼットの変身アイテムだ。まさか、あんなものまで作られていたとは…」
ディロードの説明を聞きディケイドが納得していると、オルタディロードはゼットライザーにアクセスカードをセットする。
〝ナギカゼ アクセスクランデット!〟
アクセスカードの承認を確認したオルタディロードは三枚のオルタライズメダルをセットし、読み込ませる。
〝グレートボス オブ ゲルショッカー!ブラッククロスプレジデント!ゼットン!〟
オルタディロードがスキャンしたメダルの力はゲルショッカー大首領に黒十字総統、そしてゼットン。何れも初代の三大ヒーローの最強の敵の力を宿しているものであった。そして、オルタディロードはトリガーを引く。
〝オルタディロード!シータオルタライザー!〟
オルタディロードの姿は白と黒を基調とし、赤いマントが出現、更に頭部に銀色と赤の装飾が現れ、眼の部分は単眼のように変化した。
「オルタディロード、シータオルタライザー…」
オルタディロードは、強化形態にオルタライズフュージョンをした。
to be continued.
次回、仮面ライダーディロード
「なんて強さだ!」
「攻撃が通用しない!」
「新たなネクストライアルか!」
次回『新世代、侵攻される』希望を紡いで、全てを救え!
後書き
新カード紹介
仮面ライダークウガ ライジングタイタン:ディケイドがクウガ ライジングタイタンにフォームライドするためのカード。
鏖鋸・シュルシャガナ:ディロードライバーをシュルシャガナに変え、アームドギアを纏うためのカード。
イガリマ:ディケイドが使用することでライドブッカーをイガリマの武装に変える。
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