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夢幻水滸伝

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第二百四十七話 獣の大軍その十二

「江西省はこれからな」
「僕達全員で、ですね」
「統治の仕組みも整えてくしな」
「そちらからも治めますね」
「今五つの省と上海を領土にしてるが」
「そうですね」
 白も言ってきた、麺を食べつつそうしてきた。
「そろそろです」
「統治の仕組みを本格的に整える時期やろ」
「統一を見据えて」
「中国もな」
「それで、ですね」
「中国全体を治められる様な」 
 そうしたというのだ。
「統治の仕組みをや」
「整えますね」
「そうする」
 施は白にも話した。
「ここはな」
「そうですね」
「政は自分等だけでは出来ん」
「治める仕組みも必要ですね」
「軍の制度も整えるしな」
 それと共にというのだ。
「統治の方もな」
「そうしますね」
「そや、官吏が何故おるか」 
 施はこのことも話した。
「それはな」
「統治に必要やからです」 
 王が答えた、答えつつすっぽんを煮たものを食べる。五人が座っている卓の中央にそのすっぽんが堂々とある。それの左の前足を取って食べたのだ。
「それは僕もです」
「わかってるな」
「この世界に来て」
 そうしてとだ、王は施に話した。
「安徽省を統一して」
「そうしてやな」
「はい、そして」
 そのうえでというのだ。
「省を統一していく中でもでしたが」
「統一してやな」
「特にです」 
「わかったな」
「あまりにも多忙で」
 そうしてというのだ。
「そしてです」
「その中で官吏の存在がやな」
「何かとです」
「統治を助けてくれたな」
「あの人達なくです」
「ほんま政は動かん」
「よく官僚がどうとか言う人がいますが」
 それでもとだ、王は施に話した。
「やっぱり官僚と統治の仕組みは」
「大事やな」
「はい」
 まさにと答えた。
「そのことがわかりました」
「実際に政をしてみてな」
「肌でわかりました」
「自分もや、ほんまにな」
「関わってですね」
「わかることがあってな」
「政においてどれだけ官吏の人達と統治の仕組みが大事か」
 その両方がというのだ。
「誰かがコンピューターと言いましたね」
「官僚の人達と統治の仕組みはな」
「今では何をするにも必要です」
「コンピューターはな」 
 このことを言ったのは田中角栄である、コンピューター付ブルドーザーと言われた人物だがその彼が言った言葉だ。 
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