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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第十話 断罪王 対 銀装天使バササエル!ベガ!ダネル!アラキバ! アイドル、女優の妊娠・出産を世間に発表するということは、そのアイドル、女優がセッ●スしたことを全国に広めることと同じである!

俺が異次元からつくば市上空に出ると、つくば市ではキンカイが進化した巨大なサンゴ礁型のアンノウンを中心にして無数の人面恐竜と銀装天使数機の死闘が繰り広げられていた。その光景はまさに地獄絵図と言っても過言ではない。
 つくば市上空を全裸のまま浮遊していた俺の背後にはいつの間にか超絶美少女のメシアが立っていた。
 「これで両親を二人とも殺してしまった断罪王石川マサヒロに帰る場所はなくなった。つくば市内は放っておけば銀装天使とアンノウンとの戦いで勝手に崩壊すると思いますがどうなさいますか?」
 「愚問だな、銀装天使だろうがアンノウンだろうがそこ命がある限り俺が全て断罪してやる!」 
 俺は全裸のまま、つくば市上空から付近の公園に着地して断罪王召喚の雄叫びを上げる。
 「シンゴォォォォォォォォォォォォォッ!」
 次の瞬間、俺は地球にあまねく全ての命を闇に葬り去る完全無敵の究極神・断罪王に変神していた。 
 戦場と化したつくば市内に突如出現した断罪王に市内で暴れ回る無数の人面恐竜型アンノウンと戦っていた銀装天使バササエルのパイロット、オオヤマはすぐに他の銀装天使たちに断罪王の出現を報告した。
 「こちらバササエル!つくば市内にシェムハザを撃墜したヤツが出現した!誰かこっちに加勢してくれ」
 しかし、その瞬間にはもう断罪王の断罪剣が背後からバササエルを真っ二つにしていた。
 「あえて仲間を呼ぶ必要はないぜ!どのみち全員この俺、断罪王の方から闇に葬り去ってやるんだからな…」
 「こちらオオヤマ…シェムハザを撃墜した奴の名は断罪王…」
 爆散したバササエルの破片がつくば市内のあちこちに突き刺さる。
 そして上空からダネル・アラキバ・ベガの三体の銀装天使が断罪王を円で囲む様に舞い降りてくる。
 「こいつかシェムハザとバササエルを撃墜した断罪王…」
 ダネルのパイロットである美少女保育士ヨウコはダネルの背部双翼に搭載された無数の天使の羽根の形をした斬撃兵器を全て断罪王に向けて射出した。
 「目的は不明だけど銀装天使を使う私たち至高天に喧嘩を売るってことは人類の敵だ!みんな油断するな!」
 アラキバのパイロットである美少女ОLサナエはアラキバの全身に搭載された全ミサイルを断罪王に向けて射出した。
 「そんなこと言われなくてもわかってる。録画したアニメ見たいからとっと終らせてあげる…」
 ベガのパイロットである美少女腐女子ユーコはベガの両手に搭載された大型バスターライフルを最大出力で断罪王に向けて発射した。 
 3人の美少女が操縦する銀装天使三体から無数の羽根型斬撃兵器にミサイルに二本の極太ビームが一斉に断罪王に向けて発射される。
 「無駄だぁ!断罪フラァァァッシュ!」
                *
 目が覚めた俺の顔をベガのパイロットである美少女腐女子のユーコが覗き込んでいた。
 「あ、お義兄ちゃんやっと起きた!早く起きないと学校遅刻しちゃうよ」
 「なんだここは…?」
 周りを見渡す限り、ここは誰かの子供部屋に違いない。
 見たことろベットがもう一つあるので俺はこの部屋を血のつながらない妹であるユーコと共同で使用している可能性が高い。
 血のつながらない妹、ユーコと手をつないで一階に降りるとダネルのパイロットである美少女保育士のヨウコがエプロンを着用してキッチンで朝ごはんを作っていた。
 「あらマサヒロ君おはよう。昨日の夜は上がだいぶ騒がしかったけど大丈夫?」
 「ちょっとヨウコお姉ちゃん!変な言い方しないでくれる?サナエお姉ちゃんに誤解されちゃうでしょ?」
 美少女保育士のヨウコの言葉にユーコは俺とつないだままの手をぶんぶん上下に振り回しながら頬を赤らめて必死に反論する。
 「ま、マサヒロとユーコは血がつながってないからね~そんなに恥ずかしがることはないんじゃないか?」
 スーツ姿のアラキバのパイロットである美少女OLのサナエがタバコ片手にユーコに話しかけた。
 「もうサナエお姉ちゃんもへんなこと言ってからかわないでよぉ~」
 ユーコはそう言いつつも先程よりも俺の手を握る力を強くした。
 思い出した…!
 俺は昨日の夜…血のつながらない妹であるユーコが俺の脱ぎたての下着の匂いを嗅ぎながら自慰行為をしていた場面に遭遇してそのままいきおいで…。
 俺は急に気まずくなったのでとりあえずユーコとつないでいた手を離して洗面所に行くことにした。
 「ほら、ヨウコお姉ちゃんとサナエお姉ちゃんがからかうからお義兄ちゃん照れてどっか行っちゃったじゃん!」
 洗面所で顔を洗い終え、だれもいない廊下に出るとユーコと再会してしまった。
 「昨日のことは二人だけの秘密だよ」
  ユーコは頬を赤らめて恥ずかしそうにそう俺に向かって小声でつぶやくと速足で洗面所に入ってしまった。
 義母のヨウコと義姉のサナエと義妹のユーコと共に朝食を摂り終えると高校の制服に着替えた俺はそのままユーコと一緒に家を出た。
 「お義兄ちゃん高校卒業したらどうするの?」
 「え?う~ん、俺はまだなにも決めてないけど…」
 「だめだよそれじゃあ、今のうちに自分のやりたいこと決めておかないと大人になったあと色々大変なんだから!」
 「そういうお前は高校を卒業したらいったい何になるつもりなんだ?」
 「私はもちろんお義兄ちゃんのお嫁さんかな♪」
 「お、お嫁さん?」
 ユーコの問題発言に驚愕した俺の腹部にユーコは思いっきり正拳突きをぶち込んできた。
 「な~んてね!冗談に決まってるでしょ!それじゃ、私、先に学校行ってるね!」
 ユーコはそう言い終えるとすぐに全力疾走でミニスカートをなびかせながら学校に向かって走って行ってしまった。
 その際にスカートの奥からミントグリーンのショーツが一瞬見えてしまったのは内緒だ。
 いったい誰に。
 「これだから素人は…あれはね~わざと見せてんだよ、わ・ざ・と!」
 背後から通勤途中のサナエ義姉さんがOLの制服姿のまま話しかけてきた。   
 「うわっ、びっくりした!サナエ義姉さん…急に驚かせないでくださいよ!」
 「あの日…あんたがあんたの父親、タケヒコからユーコを助けてからユーコも私たちも本来背負わなくてもいいものを背負うことになってしまった…。ちゃんと責任とってやりな…」
 あの日…?思い出した…っ!
 俺はヨウコ義母さんと再婚した自分の父親、タケヒコがユーコに性的ないたずらをしようとするのを阻止するためにタケヒコを金属バットでぶん殴って殺してしまったんだった!
 そしてそれを知ったユーコとヨウコとサナエはタケヒコの死体をバラバラにして冷凍庫に閉まった…そうだ…俺達家族は自分たちの生活を守るためにタケヒコ殺害を誰にも知られるわけにはいかないんだ。
 「おい…マサヒロ…急に頭なんか抑えてどうしたんだ?具合でも悪いのかい?」
 そりゃそうだ。タケヒコの死体…つまり人間の体をバラバラにしている最中の光景なんて思い出して体調を崩さない奴のほうがどうかしている。

 そして目を開けると自室の天井が俺の視界全体に広がっていた。
 上体を上げるとすぐに俺を看病してくれていたヨウコさんが慌ててこっちに駆け寄ってきた
 「あら、やっと目が覚めたのね!急に道端で倒れちゃったってサナエちゃんから電話があって急いで二人で家まで連れ戻したのよ」
 「すいません…なんだか急に気分が悪くなって…」
 「いいのよ別に無理しなくて…あんなことがあったんだから…まだ心の整理がつかなくて当然よ…」
 そう言ってヨウコさんはいきなり自分の唇を俺の唇に重ねてきた。  
 「ヨウコ…さん?」
 「ユーコをあの人から助けてくれたお礼よ…安心して…まだあの二人が返ってくるにはまだ充分時間があるわ」
 俺はそのままヨウコさんにされるがままだった。
 誰にも言えない秘密がまた一つ増えてしまった。

 シャワーを浴びた俺はこれが悪夢であることを確かめるためにキッチンの奥にある冷蔵庫の二段目にある冷凍庫をゆっくりと開けてみた。
 やはりそこには想像通りのものが六等分されてクレラップに包まれて置いてあった。
 気が付くと背後からシャワーを浴び終えたヨウコさんがバスタオルを一枚体に巻いたままの状態で立っていて、ゆっくりと冷凍庫を閉めてしまう。
 「だめよあんまり深く考えちゃ…ダメになりそうな時はまた今日みたいに慰めてあげる…」
 俺に耳元でそう呟いたヨウコさんはそのボリューミーな体格の割には静かな足跡で俺から離れて行ってしまった。
 もう朝なんてこなければいいと思った。
 誰にも言えない悩みがあることがこんなにつらいとは正直思わなかった。
次回予告
第十一話 学校の生徒から自殺者で出た時点であらゆる教育機関の授業は全国リモート授業にしろ!生徒の中から度重なる自殺者を出すような教育機関で行われる「教育」とは果たして本当に「教育」と呼べるのか?登校拒否児童を無理やり登校させ死なせるか?それても引きこもらせて、かけがえのない命を救うのか?ただこれだけは確かである、死んでしまった命を「教」え「育」むことは誰にもできない!

 
 

 
後書き
次回もお楽しみに! 
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