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八条学園騒動記

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第六百六十話 自由な社会の条件その七

「その為にです」
「フランス王にですね」
「神聖ローマ皇帝の座も欲しました」
「そうでしたね」
「そしてナポレオンもです」
 この英雄もというのだ。
「王になれなくともです」
「皇帝にはなれましたね」
「そうです、東洋では皇帝は血筋でなります」
「中国そして日本ですね」
 今度はベッキーが言ってきた。
「こうした国々ですね」
「そうです、皇帝は選挙ではです」
「選ばれませんね」
「また軍人皇帝もです」
 これもというのだ。
「基本的にはです」
「ないですね」
「中国では戦乱が起こると皇帝も乱立しました」
「三国時代等ですね」
「ですが」
 それでもというのだ。
「基本はです」
「あくまで、ですね」
「皇帝は血筋です」
「それでなりますね」
「その皇帝がこの世の全てを治めるか」 
 若しくはとだ、セーラは話した。
「権威、象徴として存在します」
「前者は中国ですね」
「そして後者は日本です」
「左様ですね」
「それが東洋の皇帝であり」
 そしてというのだ。
「オリエントでもです」
「そうでしたね」
「トルコ皇帝も」
 スルタン=カリフとされるこの者もというのだ。
「やはりです」
「血筋でなりましたね」
「オスマン家がです」
「血筋でなっていましたね」
「そこが欧州と違い」
「欧州は皇帝は誰もがなれる」
「左様です、ですから総統も」
 ローマ皇帝から神聖ローマ皇帝の後継者とされるこの立場もというのだ。
「選挙で、です」
「選ばれますね」
「そして王の上に立ち」 
 各国のというのだ、ここには共和制の国も含まれる。
「エウロパを強力に統治しています」
「あちらは中央集権国家ですから」
 ラメダスが言ってきた。
「それで、ですね」
「そうなっています」
「左様ですね」
「選挙で選ばれて」
「皇帝になり」
「王の上にあるので」
 それ故にというのだ。 
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