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レーヴァティン

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第二百四十九話 全土に道と港をその十

「この世界でな」
「ああ、帝国とっちゃな」
「幕府にな、同じ貨幣を使っていてもな」 
 そうであってもというのだ。
「国が違うからな」
「だからっちゃな」
「それぞれの国でだ」
「貨幣を造っているっちゃな」
「これはやがてな」
「あっちと話をしてっちゃな」
「帝国とな、そしてだ」
 やがてはというのだ。
「そのことをだ」
「決めるっちゃな」
「そうしないとな」
「お金を造るところは一つっちゃな」
「国が違うならいいが」
「帝国と幕府はっちゃな」
「やがては一つになってだ」
 そうなってというのだ。
「共にだ」
「海の魔神に向かうっちゃな」
「そうする必要があるからな」
 だからだというのだ。
「やがてはな」
「造幣もっちゃな」
「一つにする、さもないと銭が多くなり過ぎる恐れも出て来る」
「今は普通っちゃな」
「そうだ、しかし金はないと困るが」
 貨幣経済が成り立たないからだ、こうなってしまうと物々交換になってしまいまともな経済ではなくなってしまう。
「多過ぎてもだ」
「インフレっちゃな」
「それになるからな」
「適度っちゃな」
「そして造幣局が二つあるとな」
 帝国と幕府にというのだ。
「一方が多く造るとな」
「お金が多くなり過ぎてっちゃな」
「支障が出る場合がある」
「今話しているインフレを起こすっちゃな」
「贋金でなくともな」
 普通の貨幣であってもというのだ。
「多いとだ」
「それはそれで困るということっちゃな」
「そういうことだ」
「ジンバブエもだな」 
 幸正が言ってきた。
「あの国もな」
「異常なインフレになっていたな」
「やはりあの国もだ」
「紙幣が多過ぎるな」
「おかしな政策の結果だ」 
 それによってというのだ。
「経済が崩壊してな」
「紙幣を無造作に刷ってだ」
「金が多くなり過ぎてだ」
 その結果というのだ。 
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