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レーヴァティン

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第二百四十九話 全土に道と港をその八

「最初からね」
「防ぐ為にな」
「徹底していくのね」
「政としてな」
「貨幣にも工夫するわね」
「そうだ、流石にあの札はないが」  
 起きた世界の日本の札はというのだ。
「貨幣でもな」
「工夫していこうとして」
「実際にそうしている」
「そうよね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「贋金は絶対に造らせない」
「出回ることからよね」
「させない、一旦出回るとな」
 その場合はというのだ。
「それが貨幣の主流になりかねない」
「インフラが起こるわね」
「造った奴はその金で好きなだけ動けてな」
「お金があるってことはね」
「まさにだ」
「何でも動けることだから」
「それで売り買いが出来るからな」
 造ったその贋金でだ、だからこそ悪人はそれをしようとするのだ。これが出来れば好きなものが好きんだけ買えるからだ。
「そして工作としてはな」
「悪意ある連中がね」
「行う、この世界では国は今や俺達幕府と西の浮島の帝国の二つだけになってだ」
「お互い連携しているしね」
「友好関係にあるからないが」
 それでもというのだ。
「工作を行う連中は出かねない」
「そうよね」
「悪意ある連中は何処でもいる」
「何らかの考えで世を乱そうという連中が」
「そうした連中はどんなことでもする」
 英雄は言い切った。
「それこそテロでも何でもな」
「その中には贋金を造って世に広めて」
「インフレを起こさせたりしてな」
「経済を崩壊させる場合もあるわね」
「充分考えられる工作だ」
 英雄は言い切った。
「事実それは起きた世界でもあった」
「北朝鮮がやったわね」
「あの国は偽札も刷った」
「そして使ったわね」
「そうしたこともあったからな」
 現実としてというのだ。
「だからだ」
「幕府としてもね」
「それはさせない」
 絶対にというのだ。
「だからだ」
「事前によね」
「防ぐ様にする」
「ううむ、どれだけ贋金が怖いか」
 愛実は唸る様にして述べた。 
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