少女は 見えない糸だけをたよりに
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次の日、朝、お店に行くと、もう燿さんも来ていて
「香波ちゃん 何 これ」と、スマホに私の写真が写っていた。
きのうの人・・。もう、燿さんにわかっちゃったんだ。
「ごめんなさい つい 店長にも言わないで、勝手なことしました」と、直ぐに、謝ったんだけど
「私は 怒っているんじゃぁ無いのよ 香波ちゃんがね 変な人につけまわされたら、困るでしょ こんなに可愛く映っているんだから・・しかも、可愛い男の子の居る店って書いてあるわよ どういう意味よこれ! 失礼しちゃうわね まぁ お店の場所まで書いてないから大丈夫だとは思うけど でも、心配なのよ 独り暮しだし・・」
「ありがとうございます 心配してくださって でも、私、独りは慣れていますし」
「あのね 言ったら悪いんだけど 前に住んでいた田舎とは こっちは違うのよ 変な人がいっぱい居るのよ 前は、男の子みたいだったからいいけど、最近はね・・後ろをつけられているなと思ったら 直ぐに、私なり暁美ちゃんに連絡してね あっ そーいえば あなた スマホも持っていないわね」
「はい 電話する人も居ないですから」
「わかったわ 後で 私 用意するわ 持っていない訳にいかないじゃあない」
そして、3時頃、燿さんが出ていったかと思ったら、帰ってきた時、私にスマホを渡してきた。
「私の番号は入れといたから、暁美ちゃん ワン切りしておいてね。後で、くるみちゃんに操作方法聞いといて 私からのプレゼント ないと私も困っちゃうからね」」
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