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レーヴァティン

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第二百四十七話 札幌入りその八

「そうしただ」
「愚か者になるでござる」
「そしてそうした奴はだ」
 英雄はこれ以上はないまでに軽蔑を込めて語った。
「何故か自衛隊には言うがな」
「しかしでござるな」
「北朝鮮には言わず」
 そしてというのだ。
「かつてはソ連にもだ」
「言わなかったでござるな」
「どちらも徴兵制でだ」 
 そうした制度を採り入れていたのだ。
「そしてだ」
「かなりの軍備を備えているかいたでござる」
「そうだったが」
 そうした国家だったがというのだ。
「しかしだ」
「自衛隊にだけ言うでござる」
「これは筋が通らない」
「そうでござるな」
「自衛隊には法的根拠もある」
 今の憲法でもというのだ。
「自衛隊法がな」
「そうでござる」
「だから違憲かというとだ」
「違うでござる」
「そして何よりもな」
「国と国民を守る為にでござる」
「軍隊は必要だ」
 そうした組織はというのだ。
「何があってもな」
「そうでござるな」
「何もわかっていない奴がコスタリカ等を話に出すが」
 軍隊のない国だとだ。
「この国のの警察は違う」
「かなりの重武装でござる」
「それでほぼ軍隊だ」
「それが現実でござる」
「かつて警察と軍の区分は曖昧だった」
「それは幕府もでござる」
 今の自分達もとだ、智は答えた。
「まさに」
「そうだな、だがこれからはな」
「分けていくでござるな」
「警察は警察でだ」 
 そうしてというのだ。
「軍隊は軍隊でだ」
「区分してでござる」
「組織として運営していく」
「そうするでござるな」
「だがかつてはな」
「その区分は曖昧だったでござる」
「その為だ」
 英雄はさらに話した。
「コスタリカの警察が重武装でだ」
「実は軍隊もでござる」
「必要だ、常に最悪の事態を想定してだ」
「備えるものでござる」
「それが国防でありな」
「自衛隊は必要でござる」
「それを考えられなくて何が政治家か」 
 英雄は強い声で言い切った。 
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