少女は 見えない糸だけをたよりに
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エピローグ
しらじらと明けてくる岩場の隙間に漂う海藻を少女が採っていた。もうすぐ、海面が朝日にキラキラ輝いて来る。ある程度集めて、朝日を背に砂浜を走って、岸辺に立つ建物に向かっていった「バク おはようー」と、毎日の日課だ。「ワン ギャン」と、その犬も応えるように嬉しそうに飛び跳ねていた。そして、家に戻って、おばぁちゃんに採って来たものを渡すと、坂道を駆け上がって、途中、向日葵の花を切って、登り着いたところ。少女のお父さんとお母さんのお墓の前に・・「おはよう 今日も海がきれいだよ 海藻がいっぱい採れたヨ ありがとう お父さんの海のお陰 私ね 夏休みの宿題 もうすぐ終わる 頑張ってるからね」そして、登ってきた坂道を、又、元気に駆け下りて行った。褐色に日焼けして、頭も刈り上げて短く・・知らない人が見ると誰もが元気な少年と思うだろう。それも、顔立ちの整った・・美少年
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