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私はいじわる 小悪魔が住みついた

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7-⑹

 次の日、私は、同じクラスの高田柚子葉(たかだゆずは)ちゃんと下村晶紀(しもむらあき)ちゃんに

「ねぇ 織本さん ウチ等 野球やってみようかと話し合ってんねんけど 昨日、見てたよ 女の子でも恰好ええやん」と、話し掛けられた。

「うん そやろー クラブ 入って―な まだ、やっと9人になったとこや みんな、中学になってやり始めたとこやでー それにな 今、男の子と一緒のクラブやけど、人数多ぅなったら、先生も女子部になるよう校長先生にゆうてくれるんや」

「なぁ とりあえず やってみるってことでも ええ?」

「うん 大歓迎 そやけどなー 最初 道具揃えるの、お金かかるんや ウチもな お母さんから、ブツブツ言われたんや ううん 最初は、いらんでー 体操服でかめへんからな」

 それから、しばらくして先生から

「認められたぞ、女子部として正式にな ただし、今年度はクラブ予算無しだ。でも、部室もプールの女子更衣室を使っても良いって、ただし自分達で管理だけはするって条件でな」

「さすがー センセ やっぱー 先生はウチ等の先生だよ」

「そうかー 粘ったんだぞー ところで、女子部の顧問って僕で良いのか―」

「ダメ! 先生じゃぁ 私は、彩乃先生にお願いしようと思う だって、ウチが先生のこと好きになってしもたら、困るでしょ だから、末永先生はウチ等の監督」と、鈴花ちゃんが

「おい! 鈴花 先生で遊ぶなよー 確かに、生徒を好きになると困るよなー 鈴花も」と、言い返していた。

 それから、私達は部員11名で女子野球部として再出発した。だけど、グラウントは男子の連中が主に使っているので、私達は、遠慮がちに、珠に合同練習という形だった。私は、グラウントの隅のほうで、穣先輩にゴロを転がしてもらって、それを取るという毎日でしごかれ続けていた。お陰で、本当は、お風呂に入る時、身体中がアザだらけで、何処かが治っても、又、他に数ケ所あるという状態だったのだ。

 夏になるんだけど、長袖を我慢して着て、お母さんにも隠していた。

 そして、みんなで話し合って、2年生ってこともあって、キャプテンは天野香澄さんに決まった。副キャプテンに鈴花ちゃんということになった。顧問は、私等が頭を下げまくって、彩乃先生は渋々引き受けてくれた。

 夏休みに入っても、私達は、男子の練習と重ならないようにして、猛練習? をした。 
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