私はいじわる 小悪魔が住みついた
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6-⑻
土曜日に3人が鈴花ちゃんの家に集まろうと約束していたので、昂君も誘ったら
「俺等 自主練習なんだ 大会の予選も近いんでな」
「えぇ― ウチ等 知らんで― そんなん聞いてへんやん」
「うーん 女子部は、どっちみち まだ 出れないからじゃあないの そんなことは、わからん キャプテンに聞いてくれ」
「そうなん その程度かー やっぱり」
「そんなことないよ 場面場面では、いいところもあるよ だけど、連携プレーとかも、やったことないだろー」
「だから、練習するんちゃうのー」
「真珠 変な風に キャプテンに言うなよ あの人とか監督の考えがあるんだろうから」
「監督って 末永先生のことか?」
「そうだよー 監督兼顧問」
「そーなん それも 知らんかった 昂 試合出れるんか?」
「わからんけどな 今、ショートかセカンドが空いているんや そこに何とか、喰いつこうと思って頑張ってる」
「そうか 昂 なら きっと 大丈夫や 応援してるからな やってやー ウチの王子様なんやから なぁ この頃、あんまり、話もしてへんやんか 土曜日のデートもなくなったし・・」
「うん しゃーないやん もともとは、真珠が飛び込んでいったんやんか それより、練習や 大会終わったらな」
私が、鈴花ちゃんちに行った時、鈴花ちゃんは、炭をおこして、オーカは野菜を切っていた。バーベキューの用意をしてくれていたんだ。お母さんが事務所に居るみたいなので
「お母さんに 挨拶してくるね」と、鈴花ちゃんに言うと、オーカが
「エー お母さん? 私も‥アイサツ」と、言ったら
「何言ってんのー オーカ さっき、会ったじゃぁない」
「さっきは お姉さん ちがうのーか リンカ」
「あれー まさかー オカンに言ったら 喜ぶワー それっ」
今日は、お肉を用意してくれていたから、オーカも喜んで食べていた。食欲はさすがにすごい。
「鈴花ー 男子は今日も自主練習だって 大会予選が近いからだって ウチ等 そんなこと聞いてないよね なんか 腹立たない?」
「えー そーなんだ やっぱり 特別扱いなんやね おもろないけど まだ、邪魔なんやろな」
「だってさー 同じ部員やって ゆうてたやん」
「しゃないでー 真珠 まともなんって 香澄さん と、この3人だけやでー この前、入った4人は、まともにゴロなんか取れないんやで― 足手まといかもしれんなー」
「そーかてなー 球拾いでも手伝えることあるやんか」
「それは・・真珠は、それでもええんかしれんけど・・あの子等はどうやろー ただでさえ、うさぎ跳びのベース1周 いつも、根をあげてるやん 相当きついんやでー それで、いつもウチ等 終わるの待ってるやん 時間かかるから」
「そしたらさー ウチ等だけでも参加しょーや」
「うーん それもね ウチ等 ようやく8人になったやんかー みんな仲間やん 抜け駆けって そんなんしたら あの子等 どう思うやろー ウチは、みんなで上手にならなあかんと思うねん だから、あの子等を応援して なんとか・・ でないと、いまでも、きついと思ってるのに・・続かへんでー そのうち、みんなで自主練も参加しょー オーカどう思う?」
「ウン 私は リンカ 言う事 何となくわかる だったら、3人で 今日みたいに集まって 練習したら? もっと、うまくなりたい」
「わかった 鈴花 あんたは えらい! そしたら、来週から 河川敷公園に行って 練習や」と、私は、こぶしを突き上げて、みんなで「オー」と・・。
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