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レーヴァティン

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第二百四十三話 蝦夷攻めその十三

「まずは」
「相手以上の政策だ」
「よりよいものを出すべきです」
「それで相手を退けるのが筋でだ」
「引き摺り落とすことばかりならば」
「最早だ」 
 それこそというのだ。
「今言った通りにな」
「害ですね」
「だから罷免してな」
「最悪お家断絶もですね」
「そうした輩は卑しい悪事も働いているものだ」
 英雄はこうも言った。
「小者で卑しいならばだ」
「そうした悪事も働きますね」
「俗に言う小悪党だ」
 そうしたことを行う輩はというのだ。
「そうした輩はな」
「だから調べれば」
「卑しい悪事が出る」
 そうなるというのだ。
「ほぼ間違いなくな」
「この世界でもそれは同じですね」
「人間はどの世界でも人間だ」
「はい、善悪美醜があり」
「聖人はどの世界でも聖人だが」
 それと共にというのだ。
「小悪党はな」
「どの世界でも小悪党ですね」
「そうしたものだからな」
「この世界でも小悪党はですね」
「他人を貶めることばかり考え」
 そうしてというのだ。
「悪事もだ」
「働いていますね」
「卑しいことをな、それを隠しているつもりだが」
「わかりますね」
「よく調べればな、幾ら隠してもだ」 
 そうしてもというのだ。
「所詮はだ」
「小者なので」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「自分達では上手に隠していてだ」
「ばれないつもりでも」
「小悪党は自分が優秀と思っているだけだ」
 主観でそう思っているだけだというのだ。
「小才は働くかも知れないが」
「所詮は小さいですね」
「やることが下らなくだ」
 こう言っていいものであってというのだ。
「そしてだ」
「そうしてですね」
「ボロがある」 
 例え自分達は完璧にしたと思っていてもというのだ、主観でそう思っていても客観では違うことは常にあることだ。
「それでだ」
「よく調べればですね」
「必ず見付かる」
「そしてその悪事を裁きにかけて」
「裁いてだ」
 そうしてというのだ。
「罷免し最悪はな」
「お家断絶とですね」
「する、だが断絶もな」
 この処置のことも話した。 
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