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私はいじわる 小悪魔が住みついた

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6-⑷

「真珠 何言ってんの 野球って なに あの大谷さんがやっているやつぅ?」

「うん あれ 恰好いいの」

「あのさー 恰好良いって あんなのボールぶつかったら、顔も滅茶苦茶になるんじゃぁない やめてよー あんな 危ないの あなたは、吹奏楽とか・・香菜ちゃんもクラリネツトだってよー」

「やーよー 野球やりたいの お母さん お願い 用具 こおてーなー ちゃんと やるからさー 昂も一緒だよー」

「まぁ 昂ちゃんに誘われたのー だから、なのー」

「違うみたいだよ 昂ちゃんは、真珠が野球部に入ったから、自分も入らなきゃ―っ言って居たんだって 翠がサッカー 誘ったんだけど、もう、野球に決めていたみたいだよ」と、横で聞いていたお兄ちゃんが言うと、お母さんは私に何かを言おうとしてたから

「ちゃうよ ウチも 知らんかったんよ 昂が居るなんて ウチは鈴花ちゃんと野球やろうって約束してたんやでー」と、言い訳をしていた。

「なによー 野球って こんなに、揃えるの― 昂なんて、スパイクぐらいなもんだったわよー」

「ウン ちょっとね ねぇー お願い お母さまぁーん 新しい洋服も要らないわ ジャージだけでいい えーと お弁当も自分で作ります お兄ちゃんの分も あと・・」

「ちょっとじゃぁないでしょ 相当な持ち出しよ それと お弁当なんて、当たり前でしょ 自分のことなんだから・・ それより、もっと やることあるでしょ」

「うーん もっと お手伝いします 夕飯も お洗濯も・・」

「それもなんだけど 勉強のほう もっと頑張ってよ 最近、成績あがってきたけど、中学入ったら、野球ばっかじゃぁ駄目よ 約束してよ 慎也と翠ちゃんなんて いつも学年のトップよ クラブやってたって 両立してるのよ だから、みんな、ふたりのこと認めているの 真珠も頑張ればできるからね」

「うん ハードル高いなぁー でも 昂も やってみなきゃわかんないって 言ってたし」

「しょうがないなー 真珠のあんな恰好するの見たくないなー 可愛くないじゃん でも、頑張ってね じゃぁ このお皿 洗っといてね」

「げぇー お母さーん」  
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