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レーヴァティン

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第二百四十二話 文献にあるものその十三

「だからよ」
「俺達もだな」
「帝国軍をね」
「今以上に厳しい軍律で統制するか」
「そうしていきましょう」
「今も充分厳しいけれどな」
 久志は今の帝国軍の軍律を見て述べた。
「それでもか」
「俺もその方がいいと思う」
 正は留奈に賛成して言ってきた。
「まだ軍律は見直すべき部分があるからな」
「そこを訂正していってか」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「その面からもな」
「強くしていくか」
「そして大砲もな」 
 正はこちらの武器の話もした。
「今以上にだ」
「質をよくしていくな」
「武具と同じでな」
「そして数もだな」 
 こちらもというのだ。
「増やすな」
「そうしていくことだ」
「やっぱり大砲は必要だな」
「砲撃一つが強力な術に匹敵するからな」
「それでだよな」
「より強力な砲撃をより多く行える」
 正は強い声で語った。
「そうした大砲をだ」
「どんどん造っていくな」
「そして砲弾もな」
 これもというのだ。
「爆裂壇に術を仕込んだものをな」
「増やしていくか」
「そうしていくべきだ」
「威力が違うからな」 
 普通の砲弾と比べてだ、だから帝国軍もそうした砲弾は戦場においていざという時の切り札として使ってきたのだ。
「だからだな」
「そちらもだ」
「力を入れていくな」
「それでいいな」
「ああ、打てる手は全部打つのがな」
「俺達のやり方だな」
「だからな」 
 それ故にというのだ。
「そっちもやっていくな」
「そういうことでな」
 正も久志に話した、そうしてだった。
 西の浮島を統一した帝国はそれに喜ばず次の動きにかかっていた、彼等はいよいよ海の魔神に向かおうとしていた。


第二百四十二話   完


                   2022・1・15 
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