レーヴァティン

「戦が長引くならな」
「その時はですね」
「そうしますね」
「ではそのことを頭に入れつつ」
「ことを進めていきますね」
「そうするな」　
　こう言ってだった。
　久志は築城を見た、そして今はその周りで野営しつつ軍を進めてもいった。降る勢力は迎え入れそうでない勢力をだった。
　攻めていった、そして。
「敵対する村と村はな」
「はい、仲裁し」
「そうして争いを止める」
「若しくは煽りそこで止める」
「そうしていってですね」
「帝国の力を見せつけてな」
　その外交力それも圧倒的な武力を背景にしたそれをというのだ。
「そうしてな」
「そのうえで、ですね」
「帝国に迎え入れる」
「そうしてですね」
「勢力を拡大させていきますね」
「そうするな」
　まさにというのだった。
「戦は本当に最後の手段だ」
「圧倒的な軍勢を実際に見せて勝てないと思わせるか」
「争わせて仲裁に入るか」
「そうしたことをしていき」
「徐々にですね」
「ああ、従わせていくな」
　こう言うのだった。
「それで戦うにしてもな」
「地元の者の案内を受けて」
「地の利がある者を味方につけたうえで」
「その様にしてですね」
「戦っていきますね」
「敵のゲリラ戦術に気を付けてな」　
　そのうえでというのだ。
「戦って行くな」
「そうして時間をかけてもいい」
「確実にこのカレリアを掌握していく」
「そうしますね」
「その様にしますね」
「ああ、確実にな。今は急ぐ必要もないしな」　
　こうした事情もあってというのだ。
「そうしていくな」
「わかりました、それでは」
「その様に確実にしていき」
「カレリア全土を掌握しましょう」
「そういうことでな、じゃあ寒さと疫病にも気を付けてやっていくぞ」
　こう言ってそうしてだった。
　久志はカレリアでの戦を確実に進めていった、すると。