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魔法少女リリカルなのは〜転生者の誓い〜

作者:muuma001
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第一話・迎え入れる転生者

(聞こえ…ますか?)


なのはと一緒にフェレットを飼う事が決まった後

自室で寝ていた俺は、突然聞こえた不思議な声で目が覚めた。


「何だ?誰かいるのか?」


つぶやいてみるがその声に答えが返ってくる気配はない、


「気のせい…か?」


もう一度つぶやいた後、俺は寝る事にした。


(…聞こえますか?)


ッ!?

今度ははっきりと聞こえた。

そして俺は原作の第一話を思い出した。

確かフェレットが飼う事に決まった日の夜になのはは

ジュエルシードの事件に巻き込まれたはず。

という事はこの声はユーノか・・・?

そう思ったとき

隣の部屋のドアが開く音が聞こえた。

隣はなのはの部屋で

先ほど寝るためになのはは自室に戻っているはず。

という事はつまり、

今日が原作第一話だったわけだ。

とそう考えている内にも玄関が開いた音がした。

非常にマズい・・・

何がマズいってそれは、

ガチャガチャと周りからドアの開く音が聞こえてくる、


「誰が家の外に出たんだ?」


恭也兄さんの声が聞こえる。

それだけではない、


「ん~、どしたの?なんか玄関から音が聞こえたんだけど?」


美由希姉さんの声も聞こえる、

それもそのはず・・・

原作ではなのはの活躍ばかりが描かれているため忘れがちだが、

ここは高町家なのである。

そう、

御神真刀流継承戦闘民族「高町」

である。

無論、家の中で不審な物音一つしようものなら家族全員臨戦態勢だ。

ただ父が起きてこないところをみると誰が出て行ったかは分かっている上で、

俺達を・・・というか主に恭也兄さんを信用しているのだろう。

とそんな事を考えていたところで外から姉さんがなのはと俺を呼ぶ声が聞こえる。


「なのは、みずな起きてる~?」

「俺は起きてるよ美由希姉さん」


そう言って部屋から出る俺、


「そうか、…という事はなのはが居ないんだな」


恭也兄さんがなのはの部屋を確認しながら言う。


「へ~、なのはが夜に出かけるなんて珍しいね。それも私たちに黙って」

「確かに珍しいな、なのはが深夜徘徊とは…」


能天気な事をいう美由希姉さんに対して

表面上では落ち着いているように見えるがかなり心配している恭也兄さん、

実に対照的な二人だ。

だからこそ仲が良いのかもしれないが、


「捜しにいくか…」


恭也兄さんが玄関から出て行こうとする。

しかし、それを美由希姉さんが引き止めた


「恭ちゃん、ちょっと待って」

「ん?どうした美由希?」


不思議そうな顔をする恭也兄さん、

それはそうだ。

深夜誰にも言わず外を出歩く小学生など聞いた事がない。

というか普通に考えて危ない。


「まぁまぁ、なのはあれでしっかりしてるし、少し待ってからで良いんじゃないかな?」

「何を言ってるんだ美由希!?妹に危険が迫っているかもしれないんだぞ?」


声を荒げる恭也兄さん


「うーん、でもあの良い子のなのはが理由も無くこんな夜遅くに出歩く分けないしすぐに戻ってくるよ」

「しかし…」

「もう!!恭ちゃんは心配しぎだよ~、ね?みずな?」

「ふぇ?」


ここで俺に話を振りますか!?


「う~ん、確かになのははしっかりしてるし理由も無く出て行かないからすぐ帰ってくるとは思うけど…」

「でしょ!さすがみずな分かってるね~、それに比べて恭ちゃんは本当鈍いんだから!!」


最後の何か違うような気がする、


「…分かった15分だけ待つ、それを超えても帰ってこなかったら探しにいくからな」


頑固な恭弥兄さんも分が悪いと思ったのか渋々ながらも妥協する。





15分後



「くそっ、なのははまだ帰ってこないのか!もう無理だ、捜しに行くぞ」


そう言って玄関から飛び出す恭也兄さん、


「あ、ちょっと待ってよ~」


そう言って美由希姉さんも飛び出していく、


「俺も行くしかないよな?」


誰に言う訳でもなくそうつぶやき俺も玄関から飛び出す。

目の前では兄さんと姉さんが言い争っている、



「もう、焦りすぎだよ恭ちゃん!」

「お前の方こそ落ち着き過ぎだ、妹が危険な目に遭っているかもしれないんだぞ!」

「うっ…」



恭也兄さんの剣幕に言葉に詰まる美由希姉さん。

と、その時近くから物音が聞こえた、

刹那、恭也兄さんと美由希姉さんが物陰に隠れる。

一瞬だった。

まあ、かく言う俺も既に物陰に隠れているのだが・・・

・・・・・・・・・・・・無駄にスペックの高い体に生まれてしまったものだ。

物陰から覗いてみるとどうやらなのはが帰ってきたようだ、

妹相手に隠れる必要も無いので物陰から出る。


「おかえり、なのは」

「ふぇ!?」


突然現れた俺に驚くなのは


「どうして、お兄ちゃんがここにいるの?」


なのはが不思議そうな顔をしながら質問する。

しかし、俺がその質問答える前になのはの後ろから声が聞こえる、


「おかえり、こんな時間にどこにお出かけだ?」

「きょ、恭弥お兄ちゃん!?」


今にも怒りだしそうな恭也兄さんと驚くなのは

絶体絶命だな。

しかしそんな中助け舟が到着する、


「あら、かわいい~」


なのはが後ろに隠していたユーノを見つけて声をかける美由希姉さん


「あら、でもなんか元気無いね?その子」


確かにぐったりしているな、

まあ、理由は知っているんだけど、

とりあえず助け舟を出しておくか・・・


「なのははそのフェレットが気になって様子を見に行ったのか?」

「うん!その、えっと…」

「だからと言って俺らに黙っていくの駄目だぞ?」

「まぁまぁみずな、良いじゃない無事に帰ってきたんだし」


更に美由希姉さんフォローする


「それもそうだな、なのはももうこんな事しないよな?」

「う、うん!」

「そういうことで、…兄さん?」


そう言って恭也兄さんの方をみる


「なのは、これからはちゃんと出かける前は行き先を伝えるんだぞ?」


恭也兄さんも別に怒っているというより、心配していただけなのでこれ以上怒るつもりは無いようだ、


「それにしてもかわいい動物ねぇ~、母さんなんか見ただけで悶絶しちゃうんじゃない?」


そんな美由希姉さんの言葉に

みんなが首を縦に振る、

こうして、ユーノという新しい家族が我が家にやってきたのだった。 
 

 
後書き
自分的に疑問だった
二話のなぜか外に出ていた恭也さんと美由希さんの勝手な解釈だったりします
あと二、三話は原作に忠実に行くのでオリ主の活躍が大好きという方はそれまでお付き合いくださいm(><)m

PS.更新はストックがあるうちは週二、三話のペースで頑張ります
 
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