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レーヴァティン

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第二百三十九話 北への集結その十二

「本当にですよ」
「下手したらなるな」
「梅毒も症状進行してないとわかりませんよね」
「斑点出る位じゃないとな」
「そうですよね」
「淋病なんて出ないからな」
 表にはだ、そこが梅毒やエイズと違う。
「だからな」
「最初からです」
「ゴムは付けてな」
「やるべきですよ」
「痛いのも嫌だしな」 
 淋病のそれもというのだ。
「やっぱりそうなってもな」
「戦力は落ちますね」
「そうした病気を抱えているだけでも」
「どうしても」
「何かあって痛むならな」
 久志はまた兵達に話した。
「もうそれだけでな」
「だからこそですね」
「ゴムも忘れない」
「絶対にですね」
「そうしろよ、さもないとお前等も困るしな」
 それにと言うのだった。
「軍全体もな」
「困りますね」
「それで、ですね」
「病気にも気をつける」
「そうしなければならず」
「それで、ですね」
「ゴムは使えよ」
 絶対にというのだ。
「本当にな」
「わかりました」
「俺達も梅毒や淋病はなりたくないです」
「その時はよくても」
「後でそうなるなら」
「そういうことでな、こうしたことも考えて」
 そうしてというのだ。
「戦っていくな」
「ですね、性病も怖いですからね」
「梅毒になると身体がボロボロになります」
「それで淋病は痛いです」
「こうしたことを気をつけて」
「俺達は戦うことですね」
「そうしてくれ、身体のことはな」
 性病のことも含めてというのだ。
「気を付けて万全の状況でな」
「戦う」
「そうして勝つんですね」
「バイキング達を掌握していきますか」
「そうするな」 
 こう率いている兵士達に話してだった。
 久志は四万の兵を率いてカレリアを攻めることにした、その際にペテルブルグに入ってそこに艦隊も停泊させた。そうして兵達に告げた。
「いいか、この街を足掛かりにしてな」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「カレリアを攻めますね」
「あちらを」
「ああ、カレリアも人口は少ないけれどな」
 それでもというのだ。
「広いしな」
「村が点在していまして」
「その数自体は多いです」
「しかも寒いです」
「それもかなり」
「しかも道もかなり悪い」 
 久志はこのことも話した。
「そうだろ」
「帝国領と違いますからね」
「道は整っていません」
「もうまともな道はありません」
「そう言っていいです」
「そうしたところだからな」
 それ故にというのだ。
「平地でもな」
「攻めるに難しいですね」
「森と湖も多いですし」
「だからですね」
「慎重に攻めるな、まずはカレリアの全部の村に使者を送って」
 そうしてというのだ。 
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