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レーヴァティン

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第二百三十七話 最後の場所その九

「そうしてです」
「戦うか」
「そうしましょう」
「そうするか、氷の上を渡って」
 凍った湖の上をというのだ。
「バイキング達を攻めるか」
「そうしていきます」
「必要ならな、ただな」
「ただとは」
「氷でその上に雪が積もるとな」 
 久志はその場合のことも話した。
「進むついてもな」
「氷だけですと滑ります」
「それで進みにくいけれどな」
「それでもですね」
「ああ、雪だとな」
 その上を進むならというのだ。
「進軍の速度は落ちてもな」
「滑らないので」
「そのことはいいな、それじゃあな」
「冬になれば」
「氷の上を渡るな」
 久志はこのことを決めた。
「そして攻めるな」
「そうしていきましょう」
「兎に角寒くて森も山も多い」
 久志はまた地形のことを話した。
「雪もあってな」
「バイキングの連中はそうしたところでも戦えるからな」
 このことはバイキングである芳直が話した。
「当然な」
「連中の場所だからな」
「湖や川だけじゃないんだよ」
「奴等の得意な場所はな」
「そうした場所でもな」
 森や山でもというのだ。
「上手く戦えるか」
「スキーだってな」
 これもというのだ。
「使うからな」
「スキーか」
「元々あっちのスポーツだろ」
 スキーはというのだ。
「そうだろ」
「そうだよな」
「スノーボードもな」
 こちらもというのだ。
「そうだよ、というかな」
「スノーボードがか」
「連中の主流でな」
「あれを使って狩りをしてか」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「戦もな」
「するんだな」
「雪の山の中を素早く滑ってな」
 そうしてというのだ。
「弓矢もテ峰も使うからな」
「それはやばいな」
 久志はその彼等のことを想像して言った。
「そんな連中だと」
「森の中でも隠れてな」
 その様にしてというのだ。
「弓矢も鉄砲も使って」
「そうしてか」
「攻めて来るんだ」
「ゲリラ戦術か」
「しかも何処でもモンスターがいる」 
 この危険もあるというのだ。
「クラーケンもいたよな」
「ああ、お前を仲間にした時だったな」
 久志は笑って応えた。
「あの時にな」
「湖でクラーケンと戦ったな」
「そうだったな」
「それで森や雪原でも戦ったな」
「そうだったな」
「だからな」
「連中にも注意しないと駄目だな」
 こう芳直に話した。
「バイキング以外にも」
「森や山でもな」
「そういうことだな」
「ああ、連中は湖や川だけじゃない」
「そのこともな」
 まさにというのだ。 
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