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レーヴァティン

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第二百三十七話 最後の場所その七

「性病の予防にはでござる」
「コンドームだな」
「幸いこの世界にもあるでござる」
「ゴムがあってな」
「合成ゴムもでござる」
「それがあるからな」
「是非にでござる」 
 進太はさらに言った。
「使うでござる」
「使えるものは何でも使え」
「そういうことでござる」
「その通りだな」
 正も言ってきた。
「壊血病に性病とな」
「将兵の身体のこともだな」
「配慮してだ」
「やっていくことだな」
「そうだ、あとバイキングは奇襲が常だ」
「しかも湖は奴等の遊び場だな」
「そこまでのものだからな」
 今度は地の利正確に言えば湖の利も話した、正は今彼等の湖波が高く荒れやすいそこのことも考えて話した。
「荒れやすく吹雪もあり」
「そして敵の場所だからな」
「奇襲急襲をだ」
「受けるってだな」
「念頭に置いてな」
「攻めるべきか」
「俺達の船は大きく」
 今度は自分達のことだった。
「そして装備も優秀でだ」
「それで数も多いな」
「敵の船はバイキング船でな」
「小さいが小回りが利くな」
「また敵の船に乗り込むこともな」
 このこともというのだ。
「しやすいからな」
「だからだな」
「気を付けることだ、乗りこまれるとな」
「強いからな、奴等は」
 久志はバイキング達自身のことも話した。
「頑健で身体もな」 
 これもというのだ。
「大きくて武器もいい」
「だからだ」
「強いな」
「そんな連中だからな」 
 それ故にというのだ。
「船に乗り込まれるとな」
「厄介なことになる」
「それが明らかだからな」
「くれぐれもだ」
「奇襲急襲にはな」
「気を付けろ」
 絶対にというのだ。
「いいな」
「特に夜だな」
「そうだ、敵地に入ることはな」
「念頭に置いてな」
「行くぞ」
「そして今回も戦わずして降らせていきたいです」
 順一も言ってきた。
「何としても」
「それぞれも勢力をな」
「バイキングは一つの勢力ではありません」
 このことを指摘するのだった。
「様々な村から出ています」
「村でな」
「街と呼べるものの勢力はなく」
「それぞれの村が集まってるな」
「そうした者達ですので」
 だからだというのだ。
「こちらが声をかけますと」
「帝国に入る連中も出て来るな」
「そうなります、そしてそうした者達をです」
 帝国に降った者達をというのだ。 
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