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レーヴァティン

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第二百三十四話 手を出さないものその六

「神託も伺えば」
「そうしたらであります」
「必ずわかる、だからな」
「それを続けていくでありますな」
「そうする」
 必ずというのだ。
「俺達もな」
「そうでありますな」
「そしてだ」 
 そのうえでというのだ。
「魔神の隅から隅までだ」
「知るでありますな」
「例えどういった神でもな」
「そのことも」
「進めていく」
 こう言って実際にだった。
 英雄は奥羽の遺跡も巡った、だがそちらはだった。
 今のところ何もわからず奥羽の政に専念していきそれが軌道に乗ったところで彼は大坂に戻ることにしたが。
 会津若松城に入り仲間達に言った。
「ここは幕府の城にする」
「そうしてじゃな」
「奥羽の政の要にしてだ」
 当季に対して述べた。
「そしてだ」
「そのうえでじゃな」
「兵もものも置いてな」
 当然多くだ。
「そしてだ」
「何かあれば兵を出すのう」
「そして守る、江戸城ともだ」
 巻頭の要であるこの城ともというのだ。
「道でつなげてな」
「連携出来る様にするのう」
「この二つの城を東国の政の柱とし」
 そしてというのだ。
「道でつないで互いにだ」
「助け合う様にするのう」
「北の仙台の港も街も拡げているしな」
「水田もかなり増やしたぜよ」
「そこを奥羽の富を生み出す場所の一つにしてな」
「会津もぜよ」
「あそこで米を多く作り道の行き来の中心にしてな」
 そうしてというのだ。
「あの地もだ」
「富ませるのう」
「そうしていく、そして秋田も岩手もだ」
「治めていってのう」
「陸奥や津軽もな」
 そうした場所もというのだ。
「同じだ」
「富ませていくのう」
「その土台を築きはじめているしな」
「これからぜよ」
「そういうことだ、そしてだ」
 英雄はさらに言った。
「一つ大事なことがある」
「それはですね」
「そうだ、戦のことだが」
 紅葉に応えた。
「それはな」
「国力が回復してからですね」
「奥羽攻めでもだ」
「かなり力を使ったので」
「だからだ」 
 その為にというのだ。
「戦はな」
「蝦夷攻めは」
「暫く後だ」
「そしてその間は」
「やはり政だ」
 これに専念するというのだ。 
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