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レーヴァティン

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第二百三十四話 手を出さないものその三

「ここはだ」
「そうしますね」
「そうだ、そしてだ」 
 それでというのだ。
「軍が動いてもな」
「警察が民を守る様にしますね」
「これまでは攻めている時は最低限の兵を置き」
 幕府の領地にというのだ。
「そして留守と民の守りを担わせていたが」
「それでは限度があり」
「民達を何とかだ」
 まさにぎりぎりでというのだ。
「守っていた」
「そうした状況でしたね」
「その状況もだ」
「改善させる」
「その為にな」
「警察をもうけますね」
「これからはな、武器は軍より軽いが」
 それでもというのだ。
「充分にだ」
「民を守れるだけのものは持つ」
「そうした組織にする」
「そして軍が戦に出ても民は安泰にする」
「これからはな」
「そうしますね」
「そこは分ける、政は民を守り豊かにする」
 そうしてこそというのだ。
「それが第一だからな」
「そして国を豊かにもする」
「そういうことだ、だからな」
「警察ももうけますね」
「これからはな、あと消防隊もだ」
 彼等もというのだ。
「もうけたい」
「そちらもですね」
「この組織も備えてだ」
 そうしてというのだ。
「若し火事が起こればだ」
「すぐに収められる様にする」
「そうしたい」
 こう言うのだった。
「是非な」
「では幕府はこれからは」
「言うなら近代化に入る、産業も発展させ」
 そうさせてというのだ。
「産業革命もな」
「果たしますか」
「そうしたい、あれが出来ればだ」 
 産業革命を達成出来ればというのだ。
「国力は飛躍的に伸びる」
「そしてその国力で」
「海の魔神もだ」
「倒しますね」
「どれだけ強大でもだ」
 そうした力を持っていてもというのだ。
「絶対に倒せないか」
「それはないですね」
「完全に無敵の存在なぞだ」
 それこそというのだ。
「ない」
「誰であろうとも」
「キリスト教やイスラム教ではないとなっている」
 それが神である、特にイスラム教はアッラーが唯一にして最高の存在であり全知全能であるとされているからだ。
「しかしな」
「日本の宗教では」
「まずない」
「仏教や神道では」
「日本神話に神は多いが」
 良太に話した。 
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