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ドラゴンボールZ~孫悟空の娘~

作者:setuna
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サイヤ人編
  プロローグ

 
前書き
悟空の娘となるオリ主は悟空の母親のギネ似です。

チチ似だとありきたり過ぎて面白くありませんし、悟飯の正反対の性格の描写が上手く出来ればなと思います。 

 
エイジ757。

パオズ山と呼ばれる山奥で父親と同じ尻尾を生やした双子の赤ん坊が誕生した。

1人は女の子で、もう1人は男の子だ。

この2人は孫悟空とチチとの間に生まれた双子。

弟の方は悟空の育ての親の名前が与えられ、姉の方には悟空の一番の仲間、親友のクリリンの名前と自分の名前を足した悟林(ごりん)と名付けられた。

「へぇー、赤ん坊って小っちぇーんだなー」

「当たり前だべ、でもこの子はオラにも悟空さにも似てねえだな。髪も生え揃ってるだ」

悟林は生まれた直後であるにも関わらず、頭髪が揃っており、ボサボサの肩にかかるくらいの髪であった。

「オラの嫁にも似てねえ…ひょっとしたら悟空のおっ父かおっ母に似たかもしれねえだ」

悟空の養父であり、チチの実父である牛魔王が悟林を見つめながら呟いた。

「オラの父ちゃんか母ちゃんにか…」

悟空が悟林を抱き上げながら、どこか懐かしさを感じさせる娘を見つめた。

それから数年後、悟林は弟の悟飯と共にすくすくと成長していた。

「女の子なんだから絶対お淑やかな子に育てるべ」

チチが悟林をお淑やかな女の子に育ててみせると意気込んだ直後。

「おとーさーん。いのしし、とれたよー」

「おおー、でけえなー」

「うわーっ!?」

眉間に小さな拳の痕が付いたでかい猪を持ち上げて悟空に自慢する悟林と感心する悟空。

そしてピクリとも動かない猪に怯えて悟空の足にしがみつく悟飯。

「お淑やかに…」

「おとーさーん、おさかなとってきたよー。やいてー」

「おお、丸焼きか。こいつは丸焼きにすると美味えんだ。」

次は大型の怪物魚を持ち上げながら、ずぶ濡れ状態で悟空に丸焼きを頼む悟林。

修行帰りだからか、丁度空腹だった悟空は手っ取り早く気功波で魚を焼いて半分こにした。

因みに悟飯は怪物魚が怖くて距離を取っている。

「お、お淑やかに……」

「おとーさーん、おじーちゃーん。みてみてー、かめかめ…はっ!!」

悟林の小さい掌から放たれる見覚えのある亀仙流の奥義。

「おめえ、かめはめ波を撃てるようになったんかー!」

「す、素晴らしい…!流石悟空とチチの娘だべ!」

かめはめ波を放った悟林に悟空と牛魔王は大興奮である。

「おめえ、修行すれば強くなっぞ!父ちゃんと一緒に修行すっか?」

「うん!いっしょにやるー!悟飯は?」

「い、いいよ…こわいし…やりたくない…」

活発すぎる長女に大人しすぎる長男。

チチは世の無情に泣いた。

「(普通逆だべ…)」

悟林の修行は教育優先のチチは猛反対したものの、悟林は修行すると猛烈に言い返して最終的にチチが折れて勉強も手伝いもしっかりやるようにという条件付きで承諾。

更に悟空に悟林に無理はさせないようにと釘を刺してだ。

余談だが、チチと悟林の口論に悟空と牛魔王は圧倒されて口を挟むどころか身動きすら出来なかったとか。

「おとうさーん!わるいやつやっつけたよー!」

パオズ山の動物を狙ってやってきた密猟者をぶちのめしてきた悟林。

悟林はかなりパワーがあるのに全員生きているので手加減は出来ているようだ。

「おおー、今の技は中々良かったぞ。かめはめ波の撃ち方も上手くなってきたし、そろそろ舞空術を覚えられる頃だな」

「おそらとべるの!?やりたいやりたい!」

「はは、こりゃあ父ちゃんもうかうかしてたら追い抜かれそうだな!こいつらを警察ってとこに連れてくぞ」

密猟者をパオズ山の山村にある警察所に連れていくと指名手配されていたらしく、賞金を貰ってしまう。

「うわあ、おかねいっぱいだー」

「そうだなぁ、オラは金の使い方分かんねえしチチにやるか」

「おかあさんにおみやげをかおうよ」

「土産かぁ…何にすっかなぁ…」

流石に遅くなりすぎたらチチの雷が落ちるので近くの店でどら焼きを買った。

「「ただいまー」」

「お帰りー…って、どうしただそのどら焼き?」

「ちょっとわりい奴らを捕まえて警察のとこに連れてったら金貰ってよ。土産に買ってきたんだ」

賞金と共に渡されたどら焼きを見て一瞬武術を全面的に許すかと揺れたが何とか耐え抜いたチチであった。

「「?」」

そんなチチの姿に悟空と悟林は不思議そうに見ていた。 
 

 
後書き
父親のマイペースと母親の頑固さを引き継いでいます。 
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