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八条学園騒動記

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第六百三十七話 酒池肉林とはその九

「中央政府軍も各国軍もだ」
「そういうことね」
「それで今はイスラエルもか」
「普通にね」
 それこそというのだ。
「軍隊はね」
「然程か」
「力入れてないわ」
「それよりも経済とか貿易だな」
「文化と特にね」
「外交だな」
「それよ」
 アンは真顔で話した。
「もう表に裏で」
「外交をしてか」
「利益を得ているのよ」
「連合の陰の調整役だな」
「フィクサーとか言われるわね」
 時としてというのだ。
「悪役みたいにね」
「思われているな」
「国益求めているだけで」
 イスラエルのというのだ。
「悪いことはね」
「していないか」
「そのつもりだけれど」
 それがというのだ。
「これがね」
「どう思われるかはな」
「主観と客観は違うから」
 それでというのだ。
「だからね」
「嫌われてるかも知れないか」
「ちなみに我が国嫌われても平気よ」
 アンは今は鶏肉を食べている、鶏肉と鶏肉の間に葱が入っていてタレで味付けされている所謂焼き鳥である。
「別にね」
「そんな感じでやっているな」
「そうなの」
「嫌われることは避けるものだが」
「極力そうする様にしていてもね」
 それでもというのだ。
「国益の為にはね」
「嫌われてもか」
「いいのよ、嫌われることは慣れてるし」
「歴史的にか」
「建国当初周りは敵だらけで」
 宗教的対立があったアラブ諸国とだ、それにはエルサレムの問題があったことは歴史にある通りである。
「それからも嫌いな国アンケートだとね」
「上位か」
「エウロパがあって」
 連合市民が最も嫌う国は言うまでもなかった。
「ダントツでね」
「エウロパはもう殿堂だな」
「それでエウロパ各国が続いて」
「その後でだな」
「連合各国となって」 
 連合ではここからが本当の意味で嫌いな国となる、エウロパとその構成国達はもう連合なら誰もが嫌いだからだ。
「その中で大国並にね」
「嫌われているか」
「大国は交流や活動が多くてね」
 その為にというのだ。
「他国との対立や衝突も多くて」
「その分嫌われるな」
「それで我が国も」
「連合全体での活動だからな」
「金融とか外交でね」
「それでだな」
「交流もあって。あと何かと融通が利かなくて」
 そうしたお国柄そして市民性でというのだ。 
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