レーヴァティン
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第二百二十五話 江戸城に兵をその六
「あと少し集まったら」
「俺達もな」
「東国に入るな」
「水戸城の報も入っている」
前線基地のそちらもというのだ。
「こちらも十万の兵がだ」
「集まったんやな」
「その者達は三月だ」
それだけとのというのだ。
「兵糧が集まり武具もな」
「集まったんやな」
「そして関東の諸城にもな」
江戸城や水戸城だけでなくというのだ。
「そうなっている」
「それやとな」
「あと少しでな」
「集まってやな」
「戦える」
そうなるとだ、英雄も言った。
「その時が近付いている」
「そして集まった時は」
「俺達全員でな」
十三人でというのだ。
「水戸城に入り」
「そこからやな」
「まず会津だ、だが」
「それでもやな」
「奥羽に放っている密偵からの報も入った」
それもというのだ。
「それによるとな」
「雪か」
「降ってきたそうだ」
懸念していたそれがというのだ。
「遂にだ」
「そやねんな」
「だからな」
「厚着も用意しておいてよかったな」
「そして薪もな」
「あったかいもん食おうと思ったらな」
「火が必要だが」
料理に使う、その為にだ。
「どうしてもな、だが」
「それやとな」
「飯も炊いてだ」
「その為の薪にな」
「そちらの為の薪もな」
こちらもというのだ。
「必要だ、だからな」
「薪もなのね」
「用意した、炭もな」
「用意したな」
「そうだ、火も必要だが」
どうしてもというのだ。
「冬だとだ」
「尚更ってことで」
「そういうことだ、全て用意し」
「そのうえで」
「戦う、戦に勝つにはな」
まさにというのだ。
「全て整えてだ」
「そうしやな」
「勝つ、あと鉄砲や大砲をどう雪の中で使う」
英雄はこのことについても考えた。
「一体」
「そのことですが」
紅葉が言ってきた。
「傘をさしたりしてです」
「工夫をしてか」
「はい、濡れた火花も」
雨によってというのだ。
「乾かしていけば」
「使えるか」
「傍に火を置いて」
「それで乾かしてか」
「事実そうしたことをして練習をしたスポーツチームもあります」
紅葉は起きた世界の話もした。
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