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レーヴァティン

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第二百二十一話 道を調べたうえでその十

「いいわね」
「ああ、じゃあ得た情報をな」
「使ってね」
「そしてだ」
「攻めていくわね」
「この山脈を掌握してな」
 そしてというのだ。
「スコットランドにな」
「本格的に入るわね」
「そうするな」
 そうするというのだ。
「あの国はな」
「そうするわね」
「ああ、あとな」
「あと?」
「もう一つな」
 ここで久志はこうも言った。
「酒飲ませて聞くとな」
「とことん飲ませてね」 
 留奈も言った。
「それで泥酔させて聞いたら」
「嘘言わないな」
「そうだよな」
「嘘もまた考えて言うから」
「若し考えられない位酔ってるとな」
「嘘も言わないな」
「そうね、息をする様に嘘を吐く人でも」
 中にはそうした輩も存在する、よく政治家が嘘を吐くと言われていたがそれは誤りでマスコミ関係者こそそうだと判明している。
「けれどね」
「それでもな」
「徹底的に酔わせて聞いたら」
「嘘は吐かないわね」
「もう吐くだけな」
 それだけのというのだ。
「考えがな」
「回らないってことね」
「本当にそう考えたらな」
「口が硬い捕虜にはね」
「酒だ」
 それだというのだ。
「拷問や尋問よりもな」
「それが本当に一番ね」
「つくづく思うな」
「だからこれからも」
「それを使ってな」
 酒をというのだ。
「話を聞きだすか」
「あとものもね」
「金とか財宝とかな」
「それがいいわね」
「全くだ、じゃあまずはな」
「山脈をね」
「掌握してな」
「そこにいる敵を全部やっつけましょう」
「そうしような」
 こう話してだった。
 帝国軍は山脈に潜みゲリラ戦術を仕掛けんとしている連合王国軍のハイランダーヤロングボウ兵をだった。
 空から見てモンスター達に探し出させてだった。
 尋問で得た情報を使い攻めていった、そうしてだった。
 時間はかかったが山脈を制圧しそこにいる敵兵も撤退した少しの者を除いて倒すか捕虜にした。その敵兵達については。
「戦が終わるまで後ろに送ってな」
「捕虜でござるな」
「そうしておくな」
 進太に答えた。
「暫くは」
「これまで通りでござるな」
「後で帝国軍に入れるにしても」
「まだ国が残っているでござる」
「だからな」
 その兵が所属している国が存在するならというのだ。
「まだな」
「降る者はいいでござるが」
「まだ降っていないならな」
 そうした兵達はというのだ。 
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