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レーヴァティン

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第二百十二話 急襲その五

「戦だからな、魂だけになっても復活出来ても」
「死ぬこともあるからな」
「明日の命もわかりはしない」
「そうしたものだからね」
「ああ、だからな」
「もうだよ」 
 それこそというのだ。
「食べられる時に食べておく」
「戦の時はな」
「そうすべきだよ」
「そうだよな、しかし明日も知れないそれも身体を想い切り動かさないといけないってのにな」
 そうした状況でもというのだ。
「碌に食えないってのはな」
「それだけでも辛いね」
「そうだよな」
 剛にハンバーグを食べつつ述べた、尚兵達も今はハンバーグそれにムニエルを食べている、専属のシェフが作ったものだがメニューや食材は同じだ。
「それだけでな」
「餓えては戦えないよ」
「本当にそうだな」
「だから敵の補給を絶つのは効果的で」
「逆にこっちは絶たれたら駄目だね」
「本当にそうだな」
「最悪なのは普段から食べるものがない」
 双葉も言ってきた。
「そうした軍隊ね」
「それ論外だろ」
「ええ、北朝鮮とかね」
「あの国は国民もそうだしな」 
 北朝鮮では人民と呼ぶ、これは北朝鮮が一応は共産主義ということになっているからである。
「皆慢性的な飢餓状態だからな」
「軍隊もね」
「まともなの食ってないな」
「本当に慢性的な飢餓状態よ」
「それじゃあ戦えないな」
「装備も問題だけれど」
 極めて旧式の装備であることで知られている。
「食事もね」
「そんな風だからな」
「まともに戦える筈ないわよ」
「百万いてもな」
 予備戦力も含めれば九百万いると言われている。
「それでもな」
「そんな状況の軍隊ではね」
「戦えないな」
「まずね」
「だよな、核兵器あってサイバー攻撃とか細菌兵器や化学兵器あってもな」
 どれも国際法違反なのは言うまでもない。
「肝心の兵隊さん達が食えてないとな」
「弱いわよ」
「間違いなくな」
「あんな風になったらあかんわ」 
 美奈代も言うことだった。
「軍隊どころか国家もな」
「悪い見本だよな」
「もう全部反面教師にしてな」
「やるべきだな」
「まあ創作で悪役の国とか組織出すなら」
 そうするならとだ、美奈代はハンバーグを食べながら述べた。
「お手本にすべきや」
「そのまんま悪の国家だしな」
「テロだの拉致だのやってな」
「国民皆餓えてて将軍様だけ太ってるからな」
 しかも丸々とだ。
「特撮の悪役そのものだしな」
「もう悪役のモデルにするならな」
「手本にしていいな」
「そや」
 まさにとだ、美奈代は話した。
「創作にするんやったらな」
「そして実際に政をしたらな」
「反面教師だな」
「それにすべきや」
 是非にというのだ。 
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