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レーヴァティン

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第二百九話 ルールへその十

「海の魔神に戦える力を備える為だしな」
「この浮島を統一して得た戦力ですね」
「何十万というそれを」
「それを魔神に向ける」
「そして勝つ為です」
「だからな」
 このことも考えてというのだ。
「帝国はな」
「優れた人材を迎え入れる」
「例え以前は敵でも」
「それでもですね」
「そうしていってな」 
 そしてというのだ。
「魔神に勝つぜ、魔神のことはまだ殆どわかっていないけれどな」
「それが不安ではありますが」
「力は備えておく」
「そうしていきますね」
「ああ、だから騎士団長も迎えたい」
 帝国にというのだ。
「本人の考え次第でもな」
「優れた者は迎える」
「誰であろうとも」
「それが陛下のお考えですね」
「ああ、それと無能に見えてもな」
 一見そうであってもというのだ。
「他の仕事させら違うよな」
「適材適所ですね」
「その者が得意な分野の仕事をさせれば」
「それで、ですね」
「有能な者になりますね」
「有能な軍師でも武器持ったらてんで駄目ってことあるだろ」
 戦略や戦術を考えられてもというのだ。
「そうだろ」
「はい、確かに」
「同じ戦のことでもです」
「武芸は出来ないということも」
「そしてその逆も」
「だからな、有能とか無能とかっていうのはな」
 これはというのだ。
「向き不向きだよ」
「その問題ですね」
「ある分野は無能でも得意分野なら有能になる」
「そのことも重要ですね」
「まさに」
「ああ、だからな」
 それでというのだ。
「俺はそっちも見るな、まあ無能な怠け者でもな」
「それでもですね」
「用いますね」
「そうした者でも」
「やっぱり向いている分野では有能になるんだよ」
 その無能な怠け者でもというのだ。
「無能な怠け者は有能な怠け者になるんだよ」
「そして無能な働き者は有能な働き者になる」
「一変しますね」
「だからですね」
「用いられますね」
「用いないのは屑だ」
 そう言われる者だというのだ、英雄もそうであるが久志はそう呼ぶしかない輩は用いないし罪を犯していれば容赦なく処刑する。
「性根が腐りきったな」
「はい、そうした輩はです」
「何処にいても悪事を犯します」
「そして害毒を撒き散らします」
「そうします」
「そうした奴はな」
 まさにというのだ。
「どうにもならないからな」
「だからですね」
「用いられませんね」
「性根の腐りきった輩は」
「ああ、やっぱり性格ってことだな」
 重要なことはというのだ。 
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