八条学園騒動記
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第六百十八話 チョコレートも食べてその八
「まさに別世界から来た」
「そうした風ですね」
「雰囲気もね」
それでというのだ。
「だからね」
「おわかりですか」
「すぐにわかったよ」
それこそというのだ。
「俺も」
「そういうことですね」
「あと体臭だね」
「カリーですね」
「そうそう、それそれ」
生徒はセーラにまさにという笑顔で身振り、指差す様なそれまで入れてそれで満面の笑顔で話をした。
「もうこれが一番大きいよ」
「マウリア人はカリーの匂いがしますね」
「そうなんだ」
これがというのだ。
「だからね」
「それで、ですね」
「一番わかるんだ」
まさにというのだ。
「外見や雰囲気もあるけれど」
「体臭ですか」
「何か連合の人間は色々な香りが混ざってるてね」
「他の国の人から言われますね」
「そうだけれどね」
「お醤油に大蒜、ケチャップ、マスタード、コリアンダー、タバスコ、マヨネーズ等と」
「色々なもの食べるからね」
生徒も言った。
「だからだね」
「そのせいかと」
「それでマウリアの人は」
「いつもカリーを食べているからですね」
「だからね」
まさにその為にというのだ。
「体臭もね」
「カリーですね」
「もう強烈なまでにね」
そのレベルでというのだ。
「カリーの匂いがね」
「しますか」
「それでわかるよ」
「そうですか」
「やっぱりマウリアって」
「三食常にです」
連合から見ればというのだ。
「カリーです」
「そうした食生活だから」
「そうなることも」
これもというのだ。
「当然かと」
「そうですね」
「あれっ、嫌じゃないんだ」
「事実なので」
マウリア料理が常にカリーであることはというのだ。
「ですから」
「それで、ですか」
「はい」
それでというのだ。
「何もです」
「思わないんだ」
「事実を何か申しましても」
セーラは落ち着いた声で述べた。
「何もです」
「悪いことはないんだ」
「カリーの香りがしても」
マウリア人からというのだ。
「当然です」
「いつも食べていると」
「その匂いに触れていますので」
三食常にというのだ。
「むしろそうならない方がです」
「おかしいんだね」
「それは連合の方も同じで」
「色々な調味料の食事を摂ってるから」
「色々な匂いがすることも」
醤油やタバスコのそれがというのだ。
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