犬と鳥の家族
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第二章
彼女の家に行くとだった。
「ワンワン」
「ガアガア」
バークレーは家鴨と遊んでいた、パメラはキャンディスにその光景を見せながら話した。
「ルディ、女の子よ」
「うちと一緒ね」
「そうでしょ」
「ええ、確かにね」
こう答えた。
「犬と鳥でもね」
「仲良くなれるのよね、実はね」
パメラはさらに話した。
「最初は別に仲良くなかったのよ」
「そうだったの」
「けれどそれがね」
「変わったのね」
「そうなの」
こうキャンディスに話した。
「一度バクーレーがルディのご飯を食べたの」
「犬が家鴨のなの」
「そうしたらルディ怒って」
自分のご飯を食べられてというのだ。
「それでバークレーを追い掛けたら」
「それでなの」
「それが追い掛けっこになって」
そしてというのだ。
「そこからなのよ」
「仲良しになったの」
「そうなの」
キャンディスに明るい笑顔で話した。
「面白いでしょ」
「そうね、犬と鳥でもね」
「仲良くなれるわね」
「そうね、うちだけじゃないのね」
「ええ、それでそちらの子達は」
パメラはキャンディスに彼等のことを尋ねた。
「家鴨なのかしら」
「そうよ、そろそろ大きくなってきて」
キャンディスは笑顔で話した。
「もうヒヨコじゃなくなってきているわ、けれど今でもね」
「チャンプとなのね」
「仲良しよ、というか親ね」
「その子達にとってチャンプは」
「そうなっているわ、いいお父さんよ」
キャンディスはこうも言った。
「チャンプは」
「それは何よりね、じゃあお互いにね」
「これからも犬と家鴨と一緒にね」
「楽しく暮らしていきましょう」
二人で話した、その目の前ではバークレーとルディが遊び続けていた。その様子はまるで実の兄弟の様だった。
犬と鳥の家族 完
2021・5・24
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