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絢と僕の留メ具の掛け違い・・そして 結末

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第五章
  5-⑴

 翌3月になって、僕は希望の大学の海洋学部に合格した。家族のみんなも喜んでくれていたが、お母さんの思いは複雑だったみたい。長男は東京で就職、次の兄もサッカーの名門大学で出て行った。だから僕もってなると家には子供が誰も居なくなるからだ。

「絢チャンはどこの大学に行くの?」

 唐突に聞いてきた。ずーと会っていないし、連絡も取り合っていないのをお母さんは知らなかった。 
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