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レーヴァティン

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第二百三話 騎士団と王国その十一

「その可能性も」
「そうだよな」
「三国が同盟を結ぶとなると」
「かなりな」
「はい、強いです」
 実際にというのだ。
「一国一国でもです」
「結構な勢力だしな」
「それが三国になるとな」
「やはりです」
 どうしてもというのだ。
「無視出来ません」
「そうだな、それじゃあな」
 それならとだ、久志は言った。
「三国が手を結んでこっちに対した場合を考えるか」
「そうしましょう」
「ああ、三国が手を結んでもこっちの方が大きいけれどな」
 それでもというのだ。
「やっぱり三国になるとな」
「かなりなので」
「どう対するかな」
「考えましょう」 
 是非にと言うのだった、そしてだった。
 久志と仲間達は軍議も行った、宮殿の会議室で西の浮島の地図を開いてそのうえで話をはじめたが。
 帝国の今の領土を見てだ、久志は言った。
「もう浮島の南、地中池沿岸とな」
「東は完全に掌握したよ」
 淳二も地図を見つつ言う、全員地図の周りに立っている。
「それでね」
「後は北の半島のバイキング達の同盟とな」
「騎士団、王国とだよ」
「連合王国だな」
「そうだよ」
「まずバイキングはいいな」
 久志は彼等は後とした。
「攻めるにしてもな」
「次だね」
「ああ、ペテルブルグに備えを置いて」
 北の要衝であるこの街にというのだ。
「バルト湖にも睨みを利かしてな」
「今はそれでいいね」
「バイキングの連中にはな」
「それでだね」
「ああ、それで三国だよ」
 地図の三国を見つつ言った。
「どうするかだな」
「攻めようと思ったらね」
 淳二は地図を見たまま久志に話した。
「騎士団と王国は攻められるよ」
「同時にな」
「うん、騎士団は東と南からね」
「出来るな」
「ワルシャワやウィーンから攻めて」
 淳二はまずは騎士団を東から攻めるやり方を話した。
「南からはね」
「アルプスを越えてな」
「攻められるよ」
「そうだよな」
「そして王国はね」
 今度はこの国だった。
「南の半島、そしてこの半島からね」
「攻められるな」
「うん、それぞれ山脈を越えて」
 そのうえでというのだ。 
「出来るよ」
「それに王国は水軍使ったら湖からも攻められるな」
「この二国は何とでも攻められるね」
「ああ、そうだな」
「帝国の国力なら二国一度に攻められるわよ」
 留奈はその目を鋭くさせて言った、そしてだった。 
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