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レーヴァティン

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第二百三話 騎士団と王国その二

「そして味を楽しみだ」
「目も覚ましてるか」
「そうした意味でもいい」
 目覚ましでもというのだ。
「抹茶はな」
「味もよくてか」
「そちらでもな」
 実にというのだ。
「いい」
「そうだよな、俺も紅茶もな」
「目覚ましでもか」
「飲んでいる」
 実際にというのだ。
「そうしているぜ」
「やはりそうだな」
「それじゃあ目覚ましもしてな」
「それでか」
「話させてもらうな」
「わかった、ならな」
「今から話すな」
 久志は紅茶を飲みつつ話をはじめた、この時彼はローマの宮殿で紅茶を飲んでいた。そうして言うのだった。
「いや、美味いな」
「はい、紅茶もです」
「広く飲まれる様になり」
「そして味もよくなっていますね」
「そうなってきていますね」
「南の方で作ってな」
 周りに自分達の浮島のことから話した。
「そうしてな」
「それにですね」
「東の浮島からも貿易で手に入れ」
「そうしてです」
「お茶の葉も多くなりました」
「それでお茶をな」
 これをというのだ。
「造ってるからな」
「はい、そうです」
「この紅茶がそうです」
「そしてコーヒーもです」
「それも作っています」
「そうだな、コーヒーもな」
 これもというのだ。
「作ってるしな」
「民も広く飲む様になっています」
「街でも村でも飲んでいます」
「紅茶もコーヒーも」
「どちらも」
「ああ、あとな」
 久志はさらに言った。
「代用コーヒーもあるよな」
「あれですね」
「蒲公英から造った」
「あちらですね」
「あれまずいっていうけれどな」
 久志は真剣な顔で述べた。
「けれど冷やして飲めばな」
「まずいない」
「陛下はそう言われますね」
「他のお仲間の方々も」
「そう言われていますね」
「あれ飲んだらな」 
 久志も仲間達も代用コーヒーを飲んだことがあるのだ、そして飲んで実際にそれでわかったことであるのだ。
「麦茶だからな」
「東の浮島の飲みものですね」
「あの浮島のもので」
「夏によく飲まれるのですね」
「それで陛下もですね」
「ああ、起きた世界だけれどな」
 そこでのことだというのだ。
「夏はいつもな」
「飲まれていますか」
「その麦茶を」
「そうなのですね」
「その麦茶の味だよ」
 代用コーヒーの味はというのだ。 
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