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レーヴァティン

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第二百話 真の掌握その十一

「そこまでだ、悪事を働けば捕まえるが」
「それでもたいな」
「テキ屋や人足位はいい」
「そうたいな」
「それ位はな、ではだ」
「これからもたいな」
「関東の政を進める」
 今自分達がいるこの地域のというのだ。
「このままな」
「わかったたい」
「そして軌道に乗ったところでだ」
 関東全体が豊かになりかつ西国との統一が定まればというのだ。
「大坂に戻る」
「そうすうるたいな」
「そして時が来れば」
 その時はというと。
「今度は奥羽だ」
「そして蝦夷でありますな」
 峰夫も言ってきた。
「あの地もでありますな」
「そうなる、奥羽と蝦夷を手中に収めれば」
 その時はというと。
「もうだ」
「この浮島の統一です」
「それが果たされている」
「左様であります」
「その統一を果たす戦をだ」
「行うでありますな」
「その時が来ればな」
 こう峰夫に話した。
「そうする」
「それでは」
「まだだがな、それと奥羽は雪が多い」
 英雄はこのことも話した。
「関東も結構だが」
「はい、冬が長く」
「雪もな」
「多いであります」
「それは北陸と同じだな」
 幕府の領地になっているこの地域と、というのだ。
「そうだな」
「その雪についてもでありますな」
「北陸攻めの時は幸い深刻な事態にならなかったが」
 雪に戦の邪魔がされることはなかったというのだ。
「しかしだ」
「奥羽については」
「そうなるとは限らない」
 だからだというのだ。
「そこも考えてだ」
「攻めていくでありますな」
「そうする」
 奥羽攻めの時はというのだ。
「その備えもしていく」
「左様でありますな」
「何時でも大軍をすぐに送り込める様にしておいてだ」
 その奥羽にというのだ。
「そしてだ」
「雪が降ろうとも」
「戦う様にだ」 
「しておくでありますな」
「そうする、そこも考えていく」
 こう峰夫に言った、そしてだった。
 英雄は仲間達と共に関東の政を進めていった、それは確実に進み関東は確実に幕府に入っていっていた。


第二百話   完


                   2021・3・1 
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