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おぢばにおかえり

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第六十二話 二人乗りその二十九

「そうした意味でもね」
「あそこは行くといいいですよね」
「私もそう思うわ、それで阿波野君もなのね」
「何度か行ってます、動物園や水族館好きなんですよ」
「そうした趣味もあるのね」
「子供の頃から」
「それじゃあ」 
 阿波野君のそのお話を聞いてです、私は言いました。
「時間があったら一緒に行く?」
「須磨の水族館にですか」
「あと神戸にある動物園とかね」
 そうした場所をと阿波野君に言いました。
「案内させてもらうけれど」
「いいんですから」
「いいわよ、だってこれも何かの縁だし」
 こう阿波野君に答えました。
「親神様のお引き寄せでね」
「それで、ですか」
「是非ね」
「悪いですね」
「悪くないわよ、私も久し振りだしに行けるし」
 神戸のそうした場所をです。
「だからね」
「先輩も楽しみだからですか」
「いさんでよ」
 内心実は楽しみだったりします、本当に。
「案内させてもらうわ」
「その間僕ずっと先輩と一緒ですね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「阿波野君私と二人だとやけに嬉しそうなのよね」 
 本当にそう思います、それもかなりです。
「そんなに嬉しいことあるの」
「ありますよ、ですから僕凄く楽しみです」
「それじゃあお願いしますね」
「それじゃあね」
 こうしてでした、私は阿波野君と一緒に神戸市内の水族館や動物園を行くことになりました、案内役として。 
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