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レーヴァティン

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第百九十話 空からの急襲その十一

「物凄い功績や」
「そうだよな」
「人を飢えから救う」
「これは凄いな」
「それが出来てへん国はまだ起きた世界でもあるわ」
「アフリカとかにもな」
 そうなっているのは内戦のせいである場合も多い。
「それでな」
「北朝鮮もな」
「あの国は失政だけれどな」
 おかしな農法の導入そして軍隊ばかり優先させた政策の結果である。
「飢餓状態にあることは事実でな」
「二十一世紀になってもな」
「そうした国もあるな」
「それでそれが出来たら」
 民を飢えから救うことが出来ればだ。
「やっぱり凄いことや」
「だから俺達もだな」
「ジャガイモを大々的に栽培させて」
 そしてというのだ。
「それでや」
「民に食わせるか」
「税も軽くやし」
「食いものもか」
「たっぷり食べてもろてな」
 そしてというのだ。
「満腹になってもらって」
「それで働いてもらうか」
「そうしていこな」
「よし、じゃあな」
「ジャガイモもな」
「入れるな、それと玉蜀黍もな」 
 この作物もというのだ。
「栽培させるか、あと金になる作物もな」
「入れるな」
「そういったものも栽培させて」
 そしてというのだ。
「売らせて民を豊かにさせてな」
「暮らしを楽にさせるな」
「金があったらな」
 民達もというのだ。
「本当にな」
「その分豊かになって」
「生きていけて」
 そしてというのだ。
「産業も発達するからな」
「だからやな」
「そういったものも栽培させるか」
「綿とかやな」
「そういったものもな、じゃあこれからは」
「寒い場所でも豊かになってもらう」
「どんどんな」
 こう言って実際にだった。
 久志はかつて北の大国であったその地域にもジャガイモ等を積極的に入れてだった。そうして豊かにしていったのだった。そのうえで次の動きに向かうのだった。


第百九十話   完


               2020・12・15 
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