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夢幻水滸伝

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第百七十二話 プールに行ってその十七

「流石に」
「うち等食べるの大好きですし」
「それでなんですけど」
「まあそれはええんちゃいます?」
「ちゃんとお店で買ってますし」
「それでも早いやろ」
 シェリルは悪びれない四人にこう返した。
「やっぱりこの四人はいい加減やな」
「そやから目を離さんことや」 
 芥川はシェリルに話した。
「くれぐれもな」
「そのことが大事やな」
「そや、目を離すとすぐに遊んだり飲み食いはじめてな」
「さぼるからやな」
「絶対にや」
 それこそというのだ。
「そこはええな」
「まあ太宰がおるしな」 
 中里は今も真面目な様子の太宰を見て話した。
「安心出来るやろ」
「何かあればすぐに注意します」
 その太宰も言ってきた。
「お任せを」
「ほなな」
「はい、そのことも」
 こうシェリルに答えた。
「その様に」
「よろしゅうな」
「その様に」
 太宰はシェリルに真面目に応える、そして四人は悪びれず飲み食いに入っていた。それでシェリルはまた言った。
「これだけの図太さはある意味立派ね」
「ああ、何かとな」
 中里はシェリルのその言葉に頷いた。
「ほんまある意味においてな」
「そやね」 
 シェリルはこう述べた、そして十人でかき氷を食べた。


第百七十二話   完


                 2020・8・1 
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