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夢幻水滸伝

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第百七十二話 プールに行ってその十一

「ポイント高いわよ」
「実際に日毬ちゃんならな」 
 幸田もアレンカールに続いて言ってきた。
「モデルもグラビアアイドルも出来るぜ」
「しかもトップクラスのね」
「ああ、絶対にな」
「お世辞はいいが」
「お世辞じゃないわよ」
 黒髪も奇麗な日毬にさらに言った。
「武道家になるっていうけれど」
「それでもか」
「日毬ちゃんのスタイルとお顔ならいけるわ」
「あたしの言った通りですね」
 麻友が幸田の横に出て来て日毬に言ってきた。ライトブルーのビキニだが胸は普通であるがよく見れば背中と尻の形がかなりいい。
「日毬さんスタイル抜群なんですよ」
「そうなのか」
「はい、もうそれこそ」
 麻友は日毬にさらに言った。
「並のモデルやグラドルじゃ束になって敵わないですい」
「九州はよかおなごが多いというにしても」
 純奈も出て来た、グレーのビキニのデザインはほぼ下着だ。見れば胸は結構な大きさで上を向いている。そして全体的に筋肉質だ。
「日毬さんは九州でもそうおらんとよ」
「そこまでの奇麗さだよね」
「そう思うばい」
「あまり見ないでくれるか」
 日毬は周りの視線に顔を赤くさせてこう返した。
「どうもだ」
「恥ずかしかですか」
「そうだ、水着になることでも恥ずかしいのにだ」
 それだけでもというのだ。
「こうも見られるとな」
「余計にですか」
「そうだ、あまり見ないでくれ」
 麻友にもこう言う。
「いいな」
「人のお肌じろじろ見たらあかんしね」
 綾乃もここでこう言った。
「そやからね」
「日毬ちゃんを解放させてあげるのね」
「そうしよな」
 アレンカールにも話した。
「ここは」
「ほな」
「そうしてくれると助かる」
「わしは幾ら見てもいいぜよ」
 正岡はまるでサッカー選手の様な逞しいボディで言ってきた、水着は赤のビキニだ。
「好きなだけのう」
「おのこの裸はどうもでおじゃるよ」
 夏目がその正岡に言う、上には白のブラウスを羽織った青のトランクスの水着だ。色白で痩せた身体だ。
「人参や大根に思えるでおじゃる」
「何でもないんじゃな」
「麿としては」
「まあ見て思うところはないよね」
 中原も言ってきた、上は白のティーシャツで下はダークグリーンのトランクスの水着である。
「別に」
「そうでおじゃるな」
「同性愛の気がないとね」
「しかし龍ちゃんいい身体してるな」
 今出て来た四人の中で一番小柄な滝沢が言ってきた、小柄だが筋肉は結構ある。紫のトランクスの水着だった。
「道理で体育の成績いい筈だよ」
「ああ、この体格のう」
「あっちの世界じゃ戦闘向きじゃないと言いながら」
「実際戦は好きじゃないぜよ」
「いつも言ってるな」
「けれどどっちの世界でも身体動かすんは好きぜよ」
「そうそう、身体は動かさないとね」
 派手な柄の黒地のビキニを身に着けた武者小路が出て来た、悪戯っぽく右目を瞑っている。
「駄目よ」
「そうじゃ、それだけでじゃ」
「健康になるからのう」
 井伏と山本が出て来た、見れば井伏は赤山本は白の褌だ。その褌姿にトウェインは思わず言った。 
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