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夢幻水滸伝

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第百七十一話 統一成るその二

「それならだがや」
「勝つ前から油断してたらな」
「アホの極みだがや」
「そや、それにな」
 芥川はここで空を見た、するとそこではだった。
 中里とアレンカールが相変わらず一騎打ちを行っていた、それを見てだった。彼は強い声でこう言った。
「あいつもまだや」
「戦っているだがや」
「あいつが戦ってるならな」
 それこそというのだ。
「まだや」
「勝敗は決しないだぎゃな」
「そや、戦場で勝って」
 そうしてというのだ。
「あいつも勝つ」
「それでだぎゃな」
「日本の勝ちになるわ」
「そうだぎゃな、しかし」
 ここで坂口は一騎打ちをじっくりと見て言った。
「アレンカールもだがや」
「お強いですね」
 雅も言ってきた。
「相当に」
「そうだがや」
「お見事です」
 雅もその一騎打ちを見て言う。
「お二人共まさに一歩も引かない」
「そうした一騎打ちだがや」
「流石は神星の中でも武を司る六将星の方型ですね」
「全くだがや」
「果たしてどちらが勝たれるか」
「勝つのは中里や」
 芥川は雅の今の言葉に落ち着いた顔と声で告げた。
「あいつや」
「中里さんですか」
「そや、相性もあるけどな」
「中里さんがお強いからですか」
「その六将星で最強や」
 采配だけでなく戦闘力もだ。
「そやからな」
「それで、ですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「あいつが勝つ」
「そうしてくれますか」
「しかもあいつはいざって時に機転が利く」
 芥川は中里のこのことも話した。
「つまり頭もええ」
「そのこともありますか」
「勿論アレンカールも他の六将星の連中もや」
 機転、それを備えているだけの頭のよさはあるというのだ。
「機転は利く、しかしな」
「中里さんのそれはですね」
「その六人の中でも一番や」
「ただ強いだけでは最強になれんだがや」
 坂口も言ってきた。
「やぱり頭もだがや」
「そやな」
「マイク=タイソンさんもだがや」
 かつてのヘビー級チャンピオンである、何かと素行が問題なってきて犯罪も犯してきたが強かったことは事実である。
「色々とだがや」
「頭がええな」
「ウォーターバッグを使って」
 サンドバッグでなくだ。
「動きは摺り足で試合前は炭水化物中心のメニューにする」
「そうしていってやったな」
「戦ってきてな」
「チャンピオンになったな」
「そうだったぎゃ」 
 ウォーターバッグは殴っても拳を傷めずかつ人間の身体の六割以上が水分なので効果的なダメージの与え方を知る為だ、摺り足はその方が無駄なく素早く動ける為で炭水化物は試合前に食べると素早く動けるからだ。 
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