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気まぐれメルシィ

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夜だから何してもいいよね、いいんだよね?

同棲生活最初の夜、布団を敷いたは良い物の俺は謎のジレンマに襲われていた。

歌月「ここまで来て情けないけど、女子と一夜明かすのこれが初めて、どう見ても何か起きかねない!!」

寝る以前に俺はこの死んだような目のせいで女子に良い印象を持たれていなかった。
どう考えても色恋沙汰に耽るリア充を恨んできたがここに来て自分がリア充の同類になってしまった事。
それにだ、俺が彼女と一夜の過ちを犯そうものなら両親に何を言われるか分からない、いや待てよ。
恋人特権と言う免罪符ある以上何しても許される可能性だってあるが最低限ボーダーラインを越えたらアウト、そもそも夜に何かいかがわしい事しようとするのはまさに童貞のあるある。意識しなければ俺は普通なのか、違うのか!!どっちだよクァミィ!!

ミク「あ~気持ちよかった~」

ミクがお風呂から上がって来た。ここは紳士的に行かないと。

ガラッ!!

ミク「お待たせ、お布団敷いてくれたんだ」
歌月「ああ、ついでに湯たんぽも入れておいた」
ミク「ありがとう~♡」
歌月「うわっ!!お前いきなり……」

湯上がりとシャンプーの香り、ほんのり温かさを感じる身体、ダイレクトに俺に押し付けられる二つの大きな果実。

こんなことされたら理性なんて抑えられない。

ごめん、母さん、親父。俺、先に卒業します。(何の事かは察してくれ)

バッ!!

ミク「ちょ、歌月君……」
歌月「ごめん、ちょっとだけ……」

服を乱しながらミクを抑えつけ、ミクの唇をキスで塞ぐ。舌が絡み合い、喉にミクの甘い液が流れ込む。ディープキスをやめると、ミクは顔を真っ赤にして甘い吐息を出す。

ミク「ご、強引だよ……心臓止まっちゃうかと……思ったよ……」
歌月「ごめん、嫌だった……」

ミクは両手で口を隠す。

ミク「嫌じゃないよ……凄く嬉しかった……」
歌月「そっか……」
ミク「私、歌月君のだったら……何されても良いよ……」

歌月「な、何を……されても……」

じゃあ、今後俺ってミクに何やっても良いの?そんな事言われたらケダモノ男子は本能のままに食べちゃうよ?場合によっては『ピ――ー』な事や『ピー――』で『ピー――』ないかがわしい事も俺なら免除。俺自身がミクおさわりパスポートって事?幸せ過ぎて俺死ぬんじゃないか?

ミク「あの、恥ずかしいからそろそろ抑えつけるのやめてほしいんだけど……」
歌月「あ、すみません」

その後布団に入ったは良いものの当然眠れるはずもなく、悶々としながら時刻は深夜3時に突入した。

歌月「ヤバイ、本能的にミク襲った事が頭の中でループしてる。喉にミクの舌の感覚がまだ残ってるから余計に妄想が……」


付き合い始めて間もない時にこんな行き過ぎたキスする俺はケダモノ確定。
でもミクの凄くエッロイ顔見れたから結果オーライか……?いや違う、俺はミクにとんでもない辱めを行った為、ポリスメーン!!にガチャーン!!の人生終了、指定暴力団の濡れ衣着せられた某出版社と同じく死亡ルート一直線。
ネガティブに考えすぎかもしれないがこれが明日のリアル。歩くケータイカモーン!!

そうだ、こんな考え事してるから眠れないんだ。よし、梅昆布茶飲もう。何で梅昆布茶?ゼロの日常の一巻読めば分かるよ。



翌朝

歌月「おはよう」
ミク「おはよう、歌月君」

ああ、天使だ、ツインテールの天使が見える。目の前でベーコンエッグとトーストを焼く天使が……

ミク「早く座って、ご飯食べよ♡」
歌月「いただきます」(目の死んだ笑顔)
ミク「その目で笑うと何か……」

朝食を終えて学校へ、電車の中でも腕を掴んで離さないミクに少し恥ずかしさを感じるが気にしてない、だって周りもピンク一色、リア充電車だから。


学校に着いた俺とミクはここで一時的に会えなくなるが放課後の楽しみもあるのでここは我慢。
教室に入ると朝からニ〇テ〇ドースイ〇チでソ二〇クで遊ぶKAITO先輩がいた。

歌月「おはようございます、今日も朝早いですね、先輩」
KAITO「おはよう、国原君、おっ!!今日はコンタクトしてるのかい?」
歌月「はい、ミクに目の雰囲気変わるからと」
KAITO「確かに、前の君は生気の無い目をしていたから実に良い変化だ」

俺は心の底で嬉しかった、座席に座るとカバンから二つのモ〇スターエ〇ジーを取り出して一本を先輩に渡した。

歌月「この後の学園祭の準備、大変だと思うので飲んでおいた方が良いかもしれません」
KAITO「気遣い、感謝するよ」



その後、学園祭に向けて俺はシューティングゲーム、太陽系デスコのプロモーションビデオを制作していた。基本的に宇宙人がダンスしてるだけのシュールな映像だが味のある物になった。
半面シューティングの方は滅茶苦茶バイオレンスだが(笑)


放課後

近所のスーパーにて

ミク「今日の晩ご飯は鶏の照り焼きにとかどう?」
歌月「それ、最高だな。じゃあ、キャベツも大盛りでいいか?」
ミク「勿論、何でも言ってね。ご主人様♡」
歌月「ドゥクシ!!」

破壊力強すぎた。
 
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