レーヴァティン
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第百七十四話 冬の嵐その七
「経済は安定せず」
「予算もな」
「満足に組めず」
「それだけで国は乱れるな」
「はい」
まさにというのだ。
「そうなります」
「そういえば徳川幕府もな」
「兵権も貨幣鋳造権もでしたね」
「両方握り」
そしてというのだ。
「長い相手安定していましたね」
「そうだったな」
「ですから」
それ故にというのだ。
「我々もです」
「この二つはな」
「しっかりとです」
「掌握していくことだな」
「私もそう考えます」
「そうだな、ではな」
「この二つはですね」
「むしろこれまで以上にな」
英雄は断を下す口調で言った。
「強めていく」
「それでは」
「それとだ」
英雄はさらに言った。
「西の浮島の状況だが」
「今使者を送るって決めたな」
「あちらの状況だが」
「今は東を攻めてるらしいわ」
「そちらをか」
「地中湖のな」
そちらのというのだ。
「東の方をな」
「攻めてか」
「征服していってるらしいで」
「そうなのか」
「そしてな」
耕平は英雄に話した。
「勢力を順調に拡大していってるな」
「そうなっているか、ならな」
「それがし達もやな」
「春になればな」
「北陸やな」
「そちらを攻める」
その様にするというのだ。
「そうな」
「そういうことやな」
「そしてだ」
英雄はさらに言った。
「統一を進めよう」
「そうしてくな」
「そして統一したらな」
「それがし達と同じく統一を果たした西の浮島と力を合わせて」
「海の魔神と戦い倒したいが」
しかしとだ、英雄はここでこうも言った。
「しかしな」
「海の魔神のことがな」
「全くわかっていない」
「そやな」
「どういった奴かな」
「それでやな」
「魔神のことを知ることだ」
まずはというのだ。
「戦うよりもな」
「その調べることやけどな」
耕平はここで英雄に問うた。
「デルフォイの本にはやな」
「書にだな」
「書いてなかったんかいな」
「そうだった」
英雄は耕平に答えた。
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