とある愚者の転生記
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リリカルなのは編
第十一話 そっかー、あの本のせいやったんやなぁ
前書き
2012年もいよいよ終わりですね
来年はもっとまめに更新できるようにがんばりたいです。
さて、頼人も加えて修行を始め、あれよあれよという間に年も明け、そして3月となった。
すずか、アリサの念の修行も順調に進み、「纏」「絶」「練」から「堅」「凝」の修行へと進んでいる。その上達振りはうらやましい限りで、多分習得速度は俺よりも半年から一年は速い………。これが才能の格差というものなのか!
「「そんなことないよー(わよ)」」
できる人は皆そう言うんです。リニスには既に追い抜かてるような気がするしな。
魔法については4人の中で頼人が飛び抜けている。というか、この男の魔導師ランクはなにげにAAAに近いAAで原作主人公に交じっても遜色ない力を持っていやがる。
今の時点で10の魔力弾を同時に撃て、5の誘導弾を同時に制御できている。
そんなわけで実は頼人がこの世界のオリ主ではないかと俺は思っている。
う、うらやましくなんかないんだからな!
そして魔法のプログラムカードは、封印、飛行、加速、強盾、魔力弾(誘導弾含む)、探索、付与、バインド、肉体強加、治癒、結界、転移等かなり数が増えた。
お互い得意不得意はあるが、それぞれがほぼ扱えるようになっている。
一応、「飛行しつつ、加速し、手に魔力を付与しつつ殴る」とか、「飛行しつつ、相手をバインドで止め、魔力弾を撃ち込む」という戦闘は地球型ストレージデバイスでもできる。それこそ、原作でフェイトとなのはが行ったように。
ただ、実戦となると同時起動は3種類までしかできないので、肉体強加や強盾等も加えて、どう上手く切り替えれるかに掛かってくる。
フェイトやアルフが本気でやり合おうとしたら、残念ながらリニスがいなければ全員で掛かっても勝てるかどうか微妙だ………。
また、八神家にかかっている認識阻害魔法を解析して、バリアジャケット展開時に応用することに成功した。これにより、バリアジャケットを展開すると展開前から認識していない限り、他者の意識から外れるようになり、魔法バレが起きにくくなった。
また、念について良いことがあった。はやてと闇の書を「凝」というか、「硬」をして目を凝らすとリンカーコアから繋がる魔力のパスが確認できた。で、たまたま闇の書を「四次元ポケット」に入れたらそのパスが消えた。そして、闇の書が転移してはやての手元に戻って来ることもなかった。
念空間から転移できないのか、能力上念空間内の時間が止まっていることが原因なのかわからないが、とにかくパスが消えたことにより、はやてのリンカーコアの収縮が止まることにより、両足の麻痺が無くなり、リハビリを始めることとなった。はやてのがんばり次第だが半年から1年後には、自分の両足で歩けるようになるかも知れない。
「そっかー、あの本のせいやったんやなぁ」
とにかく説明できないことが多すぎたので、「闇の書を御祓いして処分したので足が良くなった」とだけ説明した。
頼人と一緒に暮らす前からあった思い出の品だったんだろう、闇の書を処分したことを話すと少し寂しげだった。
今は、仲良くなったすずかやアリサやなのはちゃんと一緒に小学校に通えるようにリハビリにがんばっている。
原作主人公の「高町なのは」、なのはちゃんとは結局すずかやアリサ経由で知り合った。まぁ、念や魔法のことはなのはちゃんやはやてには秘匿しているので、俺にとってなのはちゃんは友達の友達程度のつきあいだ。あまり仲良くなって高町家の武闘派との繋がりを強くしたくもないしね。
こういうと以前考えた「闇の書を虚数空間へ」という作戦は必要ないかと思われるが実はそうではない。今闇の書が入ってる念空間は、俺の「四次元ポケット」とリニスの「スペアポケット」の念能力で創られた共有の念空間であり、俺とリニスが死んだ場合、闇の書がはやての手元に戻って来る可能性が高いのだ。若干の可能性として、2つの念能力が死者の念となり二度と念空間から出てこなくなる可能性はあるが、調べようもない。
なので、はやてを真に闇の書から解放するためには、やはり闇の書を虚数空間へポイ捨てする必要があるのだ。
後書き
いよいよ次話、ジュエル・シードが落ちてきます
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