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ドリトル先生の野球

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第七幕その九

「それを戦術と肯定したことはね」
「もうあってはならないことだね」
「そしてそれはあっちのテレビでもね」
「同じなんだ」
「そうだよ、あまりにも酷かったよ」
「何ていうか」
 本当にとです、王子は言いました。
「そうした新聞やテレビはね」
「目にしたら駄目だよ」
「何の益にもならないね」
「害毒をそのまま目や耳から受けてね」
 そしてというのです。
「脳まで汚染される」
「そんなものなんだね」
「そう、だからね」
「それでだね」
「僕もその実況放送はすぐに切ったよ」
「そうしたんだね」
「思えばボクシングでも」
 ここでもというのです。
「あの大阪のお世辞にも人間性や品性がよくないボクサーの一家がいるね」
「ああ、あの人達ね」
「確か天下茶屋出身ね」
「大阪の西成区の」
「あそこの出身地の人達だね」
「あのスポーツマンシップも知能も教養も欠片もない、そんな人達も持ちあげてるし」
 そうした子供の教育に絶対に悪い人達もというのです。
「日本のマスコミはおかしな人が多過ぎるよ」
「本当にそうだよね」
「それはね」
「あんな人達も持ちあげるし」
「どうかしてるわ」
 動物の皆も先生達と一緒にご飯を食べつつ言います。
「あの一家って全員チンピラよね」
「ボクシングが強くても」
「本当にいつも態度悪いし」
「スポーツマンシップもなくて」
「品性は下劣でね」
「教養なんか全くなくて」
「人間性も柄悪くて」
 皆もよくわかっていることです。
「いいところ全然ないじゃない」
「あんな人達子供が観て真似したら駄目だよ」
「覚醒剤で捕まった元プロ野球選手もね」
「同じ様な人達だし」
「あんな人達を持ちあげるとか」
「類は友を呼ぶというか」
「人は自分と同じレベルの人達で集まるからね」
 それでと言う先生でした。
「つまり日本のマスコミはね」
「あんな人達だってことだね」
「レベル的に」
「あのボクサー一家や元プロ野球選手と同じ」
「そんな人達が本当に多いのね」
「だから健全な雑誌や新聞を見付けたら」
 その時はというのです。
「是非読まないとね」
「まともな本を読んでこそだよね」
 ジップは先生にお話しました。
「確かな知識や教養を得られるね」
「テレビだってそうだし」
 ダブダブもこう言います。
「まともな番組を観ないとね」
「さもないと下手したら騙されるよ」
 チーチーは本気でこのことを心配しています。
「そんなことを狙っている新聞とか日本には特に多いみたいだし」
「騙す方が悪いことは絶対でもね」 
 ホワイティはこう思うことでした。
「騙されないことも大事だよ」
「それで酷いことになるのは自分だし」
「自分でも気をつけないとね」
 オシツオサレツも二つの頭でお話します。
「まず騙されない」
「そんな新聞や番組は観ないことだね」
「テレビを観ると頭によくないって言うけれど」
 老馬はこの言葉も出しました。
「そうした番組を観るからだね」
「ううん、ちょっとね」
「私達も気をつけないといけないわね」
 チープサイドの家族は彼等の中でお話します。
「騙されたらいけないから」
「僕達自体がね」
「世の中悪い本も新聞も雑誌もあって」
 ホワイティもこのことを頭に入れようとしています。 
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