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ドリトル先生の野球

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第三幕その十

「駄目になって選手は多いね」
「どのスポーツでもね」
「そうした人多いわ」
「実際にね」
「これまでどれだけいたか」
「そう考えるとね」 
 本当にというのです。
「まずはね」
「怪我をしない」
「それが一番大事ね」
「何といっても」
「例えば事前によくストレッチをして」
 練習や試合の前にというのです。
「後も整理体操をするとね」
「それだけでだね」
「全然違うんだね」
「そうなんだよね、これが」
「何かね」
 ジップが先生に言ってきました。
「先生が言うことって正論だよね」
「そうそう、何も問題のない」
 まさにとです、トートーはジップに続きました。
「正論だね」
「その通りにするだけで」 
 チーチーも言うことでした。
「怪我をするリスク減るね」
「身体をよくほぐして試合や練習に挑んで」
「その後のケアもしっかり」
 オシツオサレツも二つの頭で言います。
「あとちゃんとした練習に食事」
「そうすれば違うね」
「何ていうか」
「ちゃんとしたことをちゃんとする?」
 今度はチープサイドの家族が言いました。
「それだけで怪我をするリスクがかなり減って」
「長い間活躍出来るんだね」
「まさに先生の言う通りだね」 
 ホワイティも言うことでした。
「真面目にちゃんとすることだね」
「身体が固かったり疲れていたら」
 この時のことはポリネシアが言いました。
「怪我をしやすいし」
「事前に身体をほぐして後は整える」
 ダブダブの言葉はしみじみとしたものでした。
「基本だけれど」
「その基本をちゃんとしたら」
 ガブガブはぴしっと言いました。
「全く違うわね」
「いや、先生の言う通りだよ」 
 真剣にです、最後に老馬が言いました。
「それだけでも違うね」
「かなりね、まあ真面目な人はちゃんとしているよ」
 試合や練習前に身体をほぐして暖めて挑んで、です。そしてその後はしっかりとケアをすることもというのです。
「だから怪我しないんだ、あとね」
「あと?」
「あとっていうと」
「あるチームのピッチャーの人だけれど」 
 先生は皆にご飯を食べてです、お好み焼きで焼酎を飲みながら言いました。もうキャベツもお味噌汁もたっぷり食べてお好み焼きも二枚目です。
「よく肘の靭帯を痛めるけれどね」
「ピッチャーで肘はまずいよね」
「特に靭帯はね」
「骨折よりも悪いね」
「そうだよね」
「そこを痛めたら」
 皆も肘の靭帯と聞いて言いました。
「そうなったらね」
「もうね」
「選手生命の危機だよ」
「その時は」
「そう、だからね」 
 それでというのです。
「僕は気になっているんだ」
「肘ってなると」
「ピッチャーの人でってなると」
「変化球かな」
「試合や練習で投げて」
「その事前の柔軟とかね」
「後のケアが不十分なのかな」
 皆でお話します。
「それでかしら」
「肘を痛める人が多いのかな」
「それも靭帯を」
「そうなのかな」
「そのせいでそのチームは投手陣が不安になっているからね」
 肘の靭帯を痛める人が多くて、です。
「僕も気になっているんだ」
「それ絶対に問題あるね」
「チーム全体の問題だね」
「練習に問題ある?」
「事前のことにも後のことにも」
「練習や試合の時に」
「そうかもね、変化球は武器になるけれど」
 それでもというのです。 
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