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ドリトル先生の野球

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第三幕その二

「運営しているチームも不人気だけれどね」
「巨人とかね」
「あのチーム本当に人気ないね」
「東京ドームの一塁側いつもガラガラだし」
「ネットでも評判は散々で」
「ああしたチームもあるけれどね」
 戦力も成績も人気も十二球団でダントツで最低のチームもです、親会社の評判もとにかく悪いうえに。
「やっぱりね」
「球団経営はだね」
「運営するチームにもいい」
「そういうことだね」
「だから八条グループでもね」
 この中でもというのです。
「それぞれの大手企業が運営しているんだ」
「それでスポーツを楽しんで」
「それに企業の宣伝もしている」
「そういうことね」
「二十四のチームでね」
 そうなっているというのです。
「それでこの大学でもね」
「野球部強いんだね」
「高等部も甲子園の常連だしね」
「小学校から野球部あるし」
「勿論中等部でもね」
「サッカーやバスケもあるけれど」
 学園内には幼等部つまり小学校からです。
「野球もそうだね」
「それでだよね」
「皆楽しんでいて」
「大学からはプロ野球選手も出てるね」
「高等部の方からも」
「そうだね、そういえば」
 ここで先生はこうも言いました。
「僕はプロ野球の方に関心があるけれど」
「大学野球はなんだ」
「あまり関心がないんだ」
「そうだったんだ」
「そうだったよ、これではね」
 どうにもと言うのでした。
「よくないね」
「ううん、じゃあね」
「ここはちょっと観に行ってみる?」
「大学の野球部の方も」
「そうしてみたら?」
「そうだね」
 先生は皆の言葉に頷きました。
「それじゃあね」
「うん、早速ね」
「ちょっと観に行きましょう」
「今日にでもね」
「野球のグラウンドの方に行って」
「そのうえでね」
「そうしよう、しかし」
 こうも言う先生でした。
「うちの学園は敷地が広くてグラウンドも充実していてね」
「そうそう、野球部にしてもね」
「大学と高等部は専用のグラウンドがあるし」
「室内練習場も充実してるし」
「いつも熱心に練習してるね」
「そうしてるね」
「それはいいことだね、サッカーもラグビーもそうだし」
 野球以外のスポーツもというのです。
「そうしたことが充実していることはね」
「それだけでいいよね」
「野球にしても」
「それじゃあね」
「今日もね」
「野球を観に行こうね」 
 こうお話してでした、そのうえで。 
 皆で三時の講義が終わるとその足で野球部の方に向かいました、そうしてグラウンドでの練習を観ていますと。
 ふとです、オシツオサレツが二つの頭で言いました。 
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