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ドリトル先生の競馬

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第九幕その六

「限らないからね」
「流鏑馬と競技にはだね」
「結果が出るか」
 このことはというのです。
「わからないよ」
「そうしたものなんだね」
「残念だけれどね」
「ううん、そう言われると」
「王子もわかるね」
「僕もいつも王宮でも今の邸宅でも言われているからね」
 王子は先生に真面目なお顔で答えました。
「このことは」
「努力の大事さをだね」
「うん、人は努力なくしてね」
 どうしてもというのです。
「成長しないし幸せにもね」
「なれないね」
「ましてや僕は将来王位を継ぐから」
「王様になるとね」
「本当にね」
 まさにというのです。
「国のあらゆることに携わるから」
「そうなるからだね」
「努力をしないと」
 それこそというのです。
「駄目だから」
「そういうことだね」
「これでもね」
「いつもだね」
「努力して」
 あらゆることにというのです。
「立派な王様になれる様にしているよ」
「将来のことを見据えてだね」
「そうしているよ、ただね」
「ただ?」
「いや、僕はね」 
 どうにもという口調で言うのでした。
「お手本の方みたいになれるか」
「このことはだね」
「その自信はないよ」
 このことはというのです。
「どうもね」
「王子のお手本は」
「昭和天皇とラーマ十世、そしてヴィクトリア女王だよ」
「そうした方々だね」
「明治天皇もだけれど」
「お手本にしてだね」
「それぞれの違う方々だけれど」 
 それでもというのです。
「かくあらんと思って励んでいるけれど」
「それでもだね」
「うん、あの方々の様になれるか」
 このことはというのです。
「その自信はないよ」
「そうなんだね、けれどね」
「それでもだね」
「努力をしていけば」
 そうしていけばというのです。
「素晴らしい王様になれるよ」
「そうなんだね」
「確かに今王子が挙げた方々は立派な君主だよ」
「どの方もね」
「それでもね」
「そうなろうって思えば」
「王子も努力して」
 そうしてというのです。
「立派な方になれるよ」
「そうなんだね」
「そう、だからね」
「目指して努力はだね」
「していくべきだよ」
「そういうことだね」
「目指して努力する」
 このことがというのです。
「大事なんだよ」
「そうなれなくてもかな」
「目指しているうちに王子の個性も入って」
 そこにというのです。 
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