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レーヴァティン

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第百五十八話 西国の政その六

「俺はな」
「ほなそういうことでな」
「やっていく、それと国人達は大小に応じて大名や旗本にしていくが」
 それでもとだ、英雄はさらに述べた。
「江戸幕府よりも大名の藩の権限は弱めたい」
「中欧集権にしていくのね」
 奈央が応えた。
「要するに」
「出来るだけな、江戸幕府は分権だったが」
 それでもというのだ。
「それをだ」
「集権にしていくのね」
「あれは戦がしにくい」
 集権よりもというのだ。
「そして海の魔神と戦う為にはな」
「力は一つにする」
「そうする必要があるからだ」
 だからだというのだ。
「ここはだ」
「集権にしていくのね」
「そうだ」
 まさにとだ、英雄は奈央に答えた。
「そうしていく」
「成程ね」
「江戸幕府は非常に優れた統治の仕組みだったが」
 それでもというのだ。
「やはりな」
「戦のことを考えると」
「あれは少し不向きだ」
 分権が強くてというのだ。
「だからだ」
「それはせずに」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「やっていくが」
「その前に全部降したのは大きかったわね」
 それはとだ、奈央も述べた。
「それで素直に従ってくれるからね」
「国人達もな」
「これはよかったわね」
「ああ、一旦降すとな」
 そうすればとだ、英雄は奈央に答えて述べた。
「それならな」
「負けたと完全に意識して」
 そしてというのだ。
「従う様になります」
「そういうことだな、ではだ」
「藩をですね」
「その仕組みも整える」
 そうするというのだ。
「勿論田畑も街もな」
「整えていくわね」
「道も堤も橋もな」
 そうしたこともというのだ。
「やっていく、ではな」
「暫くは政に専念するわね」
「そうしていく」
「それとだが」 
 幸正がここで英雄に言ってきた。
「湖のことだが」
「水運か」
「どうしていく」
「水軍は幕府が独占する、そして大型の船もな」
「幕府のものにするか」
「軍の船はな」
 それはというのだ。
「幕府の水軍のものにしてだ」
「諸藩には持たせないか」
「そうしていく」
「それがいいな」
「そうだ、湖のことも大事だ」
 まさにとだ、幸正は英雄に答えた。 
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